Windows Live フォト ギャラリーで RAW 画像を使う
2011年7月29日 コメントを残す
Windows Live フォト ギャラリー 2011が RAW 画像をサポートできるようになったとのことです。
Photo Gallery now supports raw format
RAW画像とは、デジタルカメラなどにおける完成状態ではない画像データのことです。Raw (ロー)は、英語で「生」「未加工」「原料」の意味です。Raw画像は、カメラメーカーによって拡張子が違います。そして、それぞれ互換性もありません。しかも、RAW画像をパソコンで開くには、専用のアプリケーションが必要です。
参考:
RAW画像 – Wikipedia
ITmedia +D LifeStyle:第61回 RAWデータとJPEGの関係
それが、Windows Live フォト ギャラリーだと対応できるようになったとのこと。早速、確認してみました。
今回は、ニコン D60で撮影した [NEF] ファイルを使ってみます。まず、Windows 7にエクスプローラーを使って保存しました。1枚 [JPG] ファイルも一緒のフォルダーに保存。下記画像のように [JPG] はサムネイルで、写っている内容のわかる画像が表示されます。しかし、[NEF] は、Windows Live フォト ギャラリーのアイコンで表示されました。
次に、Windows Live フォト ギャラリー 2011を起動させてみます。Windows Live フォト ギャラリー で上記画像と同じフォルダーを開いてみているのですが、ファイルは [JPG] の1枚しか表示されません。
程なく、下記のような「一部の写真またはビデオを表示できません」と言う「Windows Live フォト ギャラリー」のメッセージが開きました。
一部の写真またはビデオを表示できません
特定の形式のファイルを表示するには、コーデックと呼ばれるソフトウェアをインストールする必要があります。発行元の Web サイトから次のファイル形式用のコーデックをダウンロードしますか?
とあります。「ダウンロード」ボタンをクリックしてみます。すると、ブラウザが起動し下記の「Microsoft カメラ コーデック パック」ダウンロードページが開きました。
ダウンロード詳細 Microsoft カメラ コーデック パック (16.0.0652.0621)
Microsoft カメラ コーデック パックのシステム要件
- サポートされているOS:Windows 7/Windows Vista Service Pack 2
- プロセッサ: 1.6 GHz 以上
- メモリ: 1 GB 以上の RAM
- 解像度 (最小): 1024 × 576
このダウンロードページでは、「MicrosoftCodecPack_amd64.msi」と「MicrosoftCodecPack_x86.msi」の2つのファイルがダウンロードできるようになっていました。ダウンロードするファイルは、お使いのOSのシステムにあった方を選択します。
OS のシステムの確認方法
Win+Pause キーを押して「システム」を開きます。
「システムの種類」に表記されている内容を確認します。
- 「32 ビット オペレーティング システム」の場合:MicrosoftCodecPack_x86.msi
- 「64 ビット オペレーティング システム」の場合:MicrosoftCodecPack_amd64.msi
ファイルをダウンロードしたら、Windows Live フォト ギャラリーを閉じて、ダウンロードしたファイルを実行しインストールします。なお、インストールには、Windowsの管理者権限のあるアカウントで作業してください。インストールは、下記のように進みました。
- 「Microsoft サービス利用規約およびプライバシーに関する声明の条項に同意します」にチェックを付け、「インストール」ボタンをクリック。「ユーザーアカウント制御(UAC)」が開いたら「はい」をクリック。
- インストール作業が始まるので、しばらく待ちます。
- 「Microsoft Camera Codec Pack セットアップ ウィザードは正常に完了しました」と表示されたら「完了」ボタンをクリック。
以上で、Microsoft Camera Codec Pack がインストールされました。
Windows Live フォト ギャラリーを起動します。すると、インストール前は、[JPG] ファイルしか表示されていませんでしたが、今度は [NEF] ファイルも見えます。
[NEF] ファイルを1枚ダブルクリックして開いてみます。すると、「この写真を編集するには、写真の JPEG のコピーを作成します」と言うメッセージが開きました。
「OK」をクリック。これで、[NEF] ファイルの写真が閲覧できました。
RAW画像を閲覧するのでしたら、これでいいようです。しかし、「編集」タブの「調整」にあるコマンドは全く使えません。そこで、メッセージにもあったように、加工したい場合は「編集」タブの「コピーの作成」をクリックします。
「コピーの作成」画面が開きます。初期設定では、[JPG] に変換できるようです。「ファイルの種類」を確認しましたら、[JPG]の他にも、[TIFF] [WMPHOTO] そして [ARW]に変換できるようです。
「コピーの作成」画面で、「ファイルの種類」を [JPG]にして名前を付け保存します。変換が始まりますのでしばらく待ちます。変換が終わったら、「編集」タブの右側にある「ファイルを閉じる」をクリック
以上で、[NEF] ファイルが [JPG] ファイルに変換できました。
このようにして [JPG] ファイルに変更して開くと「編集」タブの「調整」内にあるコマンドも使えるようになりました。
これで、特別なアプリケーションが必要だった RAW 画像が Windows Live フォト ギャラリー2011で簡単に扱えそうです。