Windows Live フォト ギャラリーで RAW 画像を使う

Windows Live フォト ギャラリー 2011が RAW 画像をサポートできるようになったとのことです。

Photo Gallery now supports raw format

RAW画像とは、デジタルカメラなどにおける完成状態ではない画像データのことです。Raw (ロー)は、英語で「生」「未加工」「原料」の意味です。Raw画像は、カメラメーカーによって拡張子が違います。そして、それぞれ互換性もありません。しかも、RAW画像をパソコンで開くには、専用のアプリケーションが必要です。

参考:
RAW画像 – Wikipedia
ITmedia +D LifeStyle:第61回 RAWデータとJPEGの関係

それが、Windows Live フォト ギャラリーだと対応できるようになったとのこと。早速、確認してみました。

今回は、ニコン D60で撮影した [NEF] ファイルを使ってみます。まず、Windows 7にエクスプローラーを使って保存しました。1枚 [JPG] ファイルも一緒のフォルダーに保存。下記画像のように [JPG] はサムネイルで、写っている内容のわかる画像が表示されます。しかし、[NEF] は、Windows Live フォト ギャラリーのアイコンで表示されました。

[NEF] と [JPG] が保存されているフォルダー

次に、Windows Live フォト ギャラリー 2011を起動させてみます。Windows Live フォト ギャラリー で上記画像と同じフォルダーを開いてみているのですが、ファイルは [JPG] の1枚しか表示されません。

image

程なく、下記のような「一部の写真またはビデオを表示できません」と言う「Windows Live フォト ギャラリー」のメッセージが開きました。

一部の写真またはビデオを表示できません:特定の形式のファイルを表示するには、コーデックと呼ばれるソフトウェアをインストールする必要があります。発行元の Web サイトから次のファイル形式用のコーデックをダウンロードしますか?

一部の写真またはビデオを表示できません
特定の形式のファイルを表示するには、コーデックと呼ばれるソフトウェアをインストールする必要があります。発行元の Web サイトから次のファイル形式用のコーデックをダウンロードしますか?

とあります。「ダウンロード」ボタンをクリックしてみます。すると、ブラウザが起動し下記の「Microsoft カメラ コーデック パック」ダウンロードページが開きました。

ダウンロード詳細 Microsoft カメラ コーデック パック (16.0.0652.0621)

Microsoft カメラ コーデック パックのシステム要件

  • サポートされているOS:Windows 7/Windows Vista Service Pack 2
  • プロセッサ: 1.6 GHz 以上
  • メモリ: 1 GB 以上の RAM
  • 解像度 (最小): 1024 × 576

このダウンロードページでは、「MicrosoftCodecPack_amd64.msi」と「MicrosoftCodecPack_x86.msi」の2つのファイルがダウンロードできるようになっていました。ダウンロードするファイルは、お使いのOSのシステムにあった方を選択します。

OS のシステムの確認方法

Win+Pause キーを押して「システム」を開きます。
「システムの種類」に表記されている内容を確認します。

  • 「32 ビット オペレーティング システム」の場合:MicrosoftCodecPack_x86.msi
  • 「64 ビット オペレーティング システム」の場合:MicrosoftCodecPack_amd64.msi

ファイルをダウンロードしたら、Windows Live フォト ギャラリーを閉じて、ダウンロードしたファイルを実行しインストールします。なお、インストールには、Windowsの管理者権限のあるアカウントで作業してください。インストールは、下記のように進みました。

  1. 「Microsoft サービス利用規約およびプライバシーに関する声明の条項に同意します」にチェックを付け、「インストール」ボタンをクリック。「ユーザーアカウント制御(UAC)」が開いたら「はい」をクリック。
    Microsoft Camera Codec Pack セットアップ画面
  2. インストール作業が始まるので、しばらく待ちます。
    Microsoft Camera Codec Pack インストール中
  3. 「Microsoft Camera Codec Pack セットアップ ウィザードは正常に完了しました」と表示されたら「完了」ボタンをクリック。
    Microsoft Camera Codec Pack セットアップ ウィザードは正常に完了しました

以上で、Microsoft Camera Codec Pack がインストールされました。

Windows Live フォト ギャラリーを起動します。すると、インストール前は、[JPG] ファイルしか表示されていませんでしたが、今度は [NEF] ファイルも見えます。
Windows Live フォト ギャラリーで [NEF] ファイルが表示された

[NEF] ファイルを1枚ダブルクリックして開いてみます。すると、「この写真を編集するには、写真の JPEG のコピーを作成します」と言うメッセージが開きました。
。「この写真を編集するには、写真の JPEG のコピーを作成します」

「OK」をクリック。これで、[NEF] ファイルの写真が閲覧できました。
image

RAW画像を閲覧するのでしたら、これでいいようです。しかし、「編集」タブの「調整」にあるコマンドは全く使えません。そこで、メッセージにもあったように、加工したい場合は「編集」タブの「コピーの作成」をクリックします。
「編集」タブにある「コピーの作成」

「コピーの作成」画面が開きます。初期設定では、[JPG] に変換できるようです。「ファイルの種類」を確認しましたら、[JPG]の他にも、[TIFF] [WMPHOTO] そして [ARW]に変換できるようです。
「コピーの作成」画面の「ファイルの種類」を開いたところ

「コピーの作成」画面で、「ファイルの種類」を [JPG]にして名前を付け保存します。変換が始まりますのでしばらく待ちます。変換が終わったら、「編集」タブの右側にある「ファイルを閉じる」をクリック

「編集」タブの右側にある「ファイルを閉じる」

以上で、[NEF] ファイルが [JPG] ファイルに変換できました。
[NEF] ファイルが [JPG] ファイルに変換されて保存されている

このようにして [JPG] ファイルに変更して開くと「編集」タブの「調整」内にあるコマンドも使えるようになりました。
「編集」タブの「調整」内にあるコマンドが使えるようになった

これで、特別なアプリケーションが必要だった RAW 画像が Windows Live フォト ギャラリー2011で簡単に扱えそうです。

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