パソコンで作成した OneNote が iPhone で閲覧できない
2012年2月12日 コメントを残す
Windows 7 で OneNote 2010 を使っています。iPhone 用の OneNote アプリがあるとのこと。早速、アプリを iPhone にインストールしてみました。そして、パソコンで使っていた OneNote のデータを SkyDrive 上に保存してみました。しかし、iPhone のアプリに表示されません。どうすると、いいのでしょう?
パソコンと iPhone とで OneNote が同期できないと似たような質問に思えますが、ちょっと違っています。先の質問は、前は同期できていたのが、ある日突然同期できなくなったというものでした。今回の質問は、最初から iPhone では、閲覧できないというものです。
この質問者さんの話をよく伺ってみましたところ、OneNoteをSkyDrive上にアップロードする方法を間違えていらっしゃいました。質問者さんは、SkyDrive のフォルダーへ OneNote のセクションファイルである [.one] ファイルのみを手動で保存していらっしゃいました。
ちょっと試しに、「レシピ集.one」というファイルを SkyDrive 上にアップしてみましょう。
SkyDrive 上には、iPhoneによって作成された OneNote のノートブック「個人用(Web)」があります。そのアイコンと「レシピ集」のアイコンを比べてみてください。ちょっとアイコンの形が違うことに気が付けますでしょうか?
わかりやすいように詳細ビューから縮小表示にしてみましょう。
「レシピ集」にはタブが一つしか見えませんし、ドキュメントファイルのようなアイコンです。しかし、「個人用(Web)」の方には、カラフルなタブが4つ見え、ノートブックのようなアイコンです。
そして、SkyDrive 上で「情報」を確認してみると、OneNote のノートブック「個人用(Web)」は「Microsoft OneNote ノートブック」と表記されています。そして、「レシピ集.one」ファイルでは、「Microsoft OneNote セクション」と表示されています。
また、SkyDrive 上で「個人用(Web)」をクリックすると、iPhoneで作成した OneNote データが SkyDrive上で閲覧、編集可能です。
しかし、「レシピ集.one」ファイルは、SkyDrive 上でクリックすると「開くか、または保存しますか?」と聞かれます。
指示に従って「ファイルを開く」を選択すると、インストールされている OneNote が起動し、そのセクションがパソコン内に保存されていないかどうか検索が始まり、開きます。
しかも、「読み取り専用」で開きました。
このように、[.one] ファイルは、パソコンにOneNoteが搭載されていないと開けません。
さて、肝心の iPhoneでアクセスするとどうなるでしょう?iPhone の OneNote を起動し、Windows Live ID でサインインしてアクセスします。既定のノートブックとして「個人用(Web)」 は表示されます。しかし、「レシピ集」の方は表示されません。
iPhone の OneNote アプリは、SkyDrive に保存されている OneNote のノートブックと「同期」を取ることを目的にしたアプリです。OneNote データを閲覧、プレビューするためのアプリではありません。よって、パソコンでの OneNote ノートブックを SkyDrive 上にあげる際は、正しく同期するよう、OneNote を使って SkyDrive 上に保存する必要があります。
OneNote を使って SkyDrive 上に保存する方法は、2010年9月に OneNote 2010 が SkyDrive と同期できないで紹介しました。しかし、SkyDrive や Office 2010 も少し変更があったので、改めて紹介しましょう。
OneNote 2010 のノートブックをSkyDriveで同期させる方法
- OneNote 2010を起動。
- 「ファイル」タブをクリック
- 「ノートブック情報」が開きます。
SkyDrive 上と同期を取りたいノートブックを見つけだし、「Web またはネットワーク上で共有」をクリック。
今回は、「Takae Family」と言うノートブックをSkyDriveで同期させます。 - 「ノートブックの共有」が開くので、「1. ノートブックの選択」がこれから、SkyDrive 上に保存したいノートブックになっているかどうか確認する。
- 「2. 共有場所:」を「Web」にする。
- 「Web 上の場所」が「Windows Live SkyDrive」になっているのを確認したら、「サインイン」ボタンをクリックし、Windows Live IDとそのパスワードでサインインします。
なお、既に SkyDrive が開いていて違う Windows Live IDでサインインしたい場合、(<自分の名前>ではない別のユーザー)と記載されているリンク部分をクリックするとサインイン画面が開きます。 - 「Web 上の場所」として SkyDrive が開きます。その際、「個人用フォルダー」と「共有フォルダー」が表示されることでしょう。これから保存するノートブックを自分一人で使う場合は、「個人用フォルダー」内に保存します。どなたかと共有して使いたい場合は、「共有フォルダー」に保存します。なお、「共有フォルダー」が見当たらず、どなたかと共有したい場合は、「新しい共有フォルダー」をクリックして作成します。
参考:OneNote for iPhone で共有されたノートブックを閲覧したい【解決編】 - 保存するフォルダーが決まったら、下の方にある「ノートブックの共有」ボタンをクリック。
※保存するフォルダーは、後からSkyDrive上で変更することも可能です。 - SkyDrive へのアクセスが始まりますので、しばらく待ちます。
なお、ここで「現在。このノートブックには、該当する Web 上の場所へのアクセス権を持つすべてのユーザーがアクセスできます。共有ノートブックについて、他のユーザーに電子メールで知らせますか?」という下記のようなメッセージが表示された場合。
他のユーザーに知らせる場合は、「リンクを電子メールで送信」をクリック、知らせない場合は「送信しない」をクリックします。 - SkyDrive への同期が開始します。ナビゲーションバーには、同期中であることを示すアイコンが表示されます。
これが、「最新の状態」に変わるまで、しばらく待ちます。
以上で、SkyDrive 上に、パソコンのOneNoteで作成した「Takae_Family」ノートブックがアップされました。
iPhoneの OneNote を起動し、これも完全に同期されるまで待ちます。同期完了後に確認すると、SkyDrive で同期させた「Takae Family」のノートブックが表示されました。
セクションのページも、同期が完了するとこんな具合に表示されます。