Windows Live メール からHotmail のエイリアス アドレスを使って送信したい

Hotmail で「エイリアスの作成」を使って、別のメールアドレスを作りました。Windows Live メール を使って、このエイリアス機能で作ったメールアドレスを受信するのは、特別な設定をしなくてもできました。しかし、返信をしようと思ったのですが、エイリアス機能で作ったメールアドレスを使って送信することができません。Web 上からですと、簡単にできました。しかし、Windows Live メールを利用したいです。こんな場合、どうするといいのでしょう?

Hotmail のエイリアス機能については、1つの Hotmail で別名のメールアドレスを取得するで紹介しました。Windows Live のヘルプでは、Hotmail: もっと活用する – Hotmail の受信トレイを整理する手順で紹介されています。

さて、このエイリアス機能で作成したメールアドレスは、Web 上の Hotmail から返信すると自動的にエイリアス メールで返信できます。しかし、Windows Live メールを使っている場合は、返信すると元にした Hotmail から送信されてしまいます。Windows Live メール 2011 は、このエイリアス機能ができる前に公開されたアプリだからか、この辺の機能に関してサポートしていないようです。

何とか対応させるためには、Windows Live メールでエイリアス メールのアカウントを追加するといいでしょう。メール作成時に「差出人」をエイリアス メールのアカウントに変更します。特に、返信する際、自動的に切り替わりません。忘れずに切り替えましょう。

ところで、Hotmail アカウントを Windows Live メールに追加する方法としては、HTTP サーバーと POP3 を使う方法があります。どちらが、いいでしょうか?それぞれを Windows Live メール 2011で確認してみました。

HTTP サーバーを使う方法

下記のようにして設定します。

  1. Windows Live メール 2011を起動。
  2. 「アカウント」タブの「新規作成」内にある「電子メール」ボタンをクリック
    「アカウント」タブ
  3. 「自分の電子メール アカウントを追加する」が開きます。
    「自分の電子メール アカウントを追加する」の画面
    「電子メール アドレス」欄に追加する電子メールのアカウントとしてエイリアス機能で作ったメールアドレスを入力
    「パスワード」欄には、その元にした Windows Live ID のパスワードを入力します。
    「表示名」にメールの差出人として表示させたい名前を入力。
    この時、「手動でサーバー設定を構成する」にはチェックを付けないでください。
  4. 「電子メール アドレス」と「パスワード」、「表示名」が入力できたら、「次へ」ボタンをクリック。
  5. 「電子メール アカウントが追加されました」の画面が開いたら完了です。

ただ、場合によっては、元アドレス宛に「Hotmail アカウントにサインインしてください」と言う件名でメールが届くかもしれません。その場合は、そのメール内に記載されているURLへアクセスし、元 Windows Live IDでサインインします。後は、画像認証が表示されることでしょう。指示に従ってみてください。

ただし、HTTP サーバーですので同期を取ります。同期を取るのは、追加したエイリアス メールだけではありません。元にした Windows Live ID のメールアカウント丸ごとです。つまり、Windows Live メール で元にしたHotmail のアカウントと全く同じ環境がエイリアス のアカウントにも表示されてしまいます。

POP3 サーバーを使う方法

次のようにして設定します。

  1. 「HTTP サーバーを使う方法」で説明したようにして、「自分の電子メール アカウントを追加する」を開きます。
  2. 「電子メール アドレス」欄にエイリアス メールのアドレスを入力。元にした Windows Live IDのパスワードとそのメールを送信した際に表示させたい自分の名前を入力。
  3. 「手動でサーバー設定を構成する」にチェックを付けます。
  4. 「次へ」ボタンをクリック。
  5. 「サーバー設定を構成」が開きます。
    受信メール サーバー情報:
    [サーバーの種類] 欄が[POP] となっているか確認 [サーバーのアドレス] 欄に「pop3.live.com」と入力
    「セキュリティで保護された接続(SSL)が必要」にチェックを付け、[ポート] 欄が「995」と入力されているのを確認する。
    「次を使用して認証する」 は「クリア テキスト」
    [ログオン ユーザー名] は、元にした Windows Live ID を入力
    送信サーバー情報:
    [サーバーのアドレス] 欄に「smtp.live.com」と入力
    [ポート] 欄はお使いのプロバイダで指定されている番号を入力(587 か 465 が多いようです)
    「セキュリティで保護された接続(SSL)が必要」と「認証が必要」にチェックを付ける。
    image
    ※送信サーバーのポート番号は、OP25B(Outbound Port25 Blocking)を取り入れたプロバイダを利用してインターネットをしている場合、25 に設定するとメールの送信が行えません。この場合、自分の使っているプロバイダでは何番なら通すのか、どんな設定にする必要があるのか、ご自身で確認する必要があります。詳しくは、私のブログ「メールを送受信すると 0x800CCC** というエラーが出ます」もご参照ください。
  6. 「次へ」をクリック
  7. 「電子メール アカウントが追加されました」と表示されたら完了です。

ただ、POP3 でメッセージを送信すると、送信したメールはサーバー上にありません。また、元の Windows Live Hotmail のアカウントからは閲覧できません。送信する際に、BCC でエイリアスのアカウントを入力しておく必要があります。

そして、受信した際に、POP3 のアカウントに届くようにするには、エイリアスのメッセージが「受信トレイ」に入るよう設定しておかないといけません。エイリアス メール専用フォルダーに振り分けるよう設定してある場合は、POP3 のサーバーに入ってきません。

また、Windows Live メールでは、「送信だけする」と言うことができません。よって、「受信トレイ」にあるメッセージをすべてダウンロードしてしまいます。

このように、Windows Live メールでエイリアス メールを利用するのには、いろいろ問題があります。一番簡単なのは、Web 上のHotmailで利用する方法のようです。どうしても、Windows Live メールでエイリアスのメールを使いたい場合は、その癖を理解したうえ、都合に合わせて設定してみてください。

広告