OneDrive を仲間で使うことについて
2014年8月4日 コメントを残す
OneDrive は、知人や友人と共有して使うことができます。その方法は、 OneDrive で知人に写真を公開したい で紹介しました。
ところが、この「OneDriveを共有できる」ということが、間違って認識している人が多いのでしょう。OneDrive でのトラブルが発生しています。それは、こんな具合です。
Aさんがパソコンを使って OneDrive を作成しました。そして、仲間に見てもらいたいファイルを保存しました。Aさんは、出来上がった OneDrive.com へサインインする際の Microsoft アカウントとパスワードをBさんとCさんに教えました。
Bさんは、パソコンのブラウザを使って、Aさんから教えてもらった Microsoft アカウントとパスワードでサインインして閲覧できました。
Cさんは、iPhone を使っていましたので、OneDrive アプリをインストールして、Aさんから教えてもらった Microsoft アカウントとパスワードサインインしました。すると、「カメラ バックアップを有効にする」という画面が表示されました。
Cさんは「有効にする」をタップして、OneDrive を閲覧しました。
しばらくして、Aさんが OneDrive.com にサインインしました。すると、Aさんが保存した覚えのない写真が「画像」フォルダーの「カメラ ロール」内に保存されているのに気がつきました。中身を確認すると、その中にCさんが写っていました。
そこで、AさんがCさんに、OneDrive 内に写真をアップロードしたかどうか確認の連絡をします。しかし、Cさんは、写真をアップロードした覚えはありません。
しかし、Cさんもよく考えると、iPhoneで OneDrive アプリを使った際に「カメラ バックアップを有効にする」をしたことを思い出します。追加で3GBを入手できるとあったので、良かれと思って有効にしたとのこと。
iPhone の OneDrive アプリには、「カメラのバックアップ」という機能があります。これが「オン」になっていると、iPhoneの「カメラロール」に保存されている写真が、OneDrive の「画像」フォルダーにある「カメラロール」に自動的にバックアップとして送信されるようになっています。これによって、CさんのiPhoneで撮った写真が自動的に OneDrive へ送信されてしまったのでした。
Bさんに連絡してみたところ、「随分妙な写真を私にも見せてくれるのね」と思いながら、黙って閲覧していたとのこと。
Cさんは、何が起こっているのか、わからず、とにかく、自分のiPhoneで撮った写真が二人に見られてしまって、大慌てです。
さて、一番の問題点は、OneDrive.com へサインインする際の Microsoft アカウントとパスワードを教えてしまったAさんです。Microsoft アカウントのパスワードは、誰にも教えてはいけません。
次の問題点は、Aさんから教えてもらった Microsoft アカウントとパスワードをすんなり使ってしまったBさんとCさんです。こういったアカウントは、一人で使うよう設計されています。Microsoft アカウントとパスワードを教えてもらっても、それを使ってサインインしてはいけません。
こういったアカウントの多くは、明らかに複数のユーザーが様々な場所からアクセスすると、アカウントを一時的にロックするよう設計されています。「不正なサインイン」とみなされるからです。そして、いったんロックされてしまうと、解除するのが面倒です。なお、どこからいつ、サインインされたのかは、Microsoft アカウントの「最近のアクティビティ」 で確認できます。
まず、Aさんは、Microsoft アカウントの「セキュリティとパスワード」 へサインインし、ご自身の Microsoft アカウントのパスワードの変更をしましょう。そして、もう誰にもパスワードを教えないでください。
また、OneDrive の正しい共有方法を覚えましょう。
ファイルとフォルダーを共有しアクセス許可を変更する – OneDrive のヘルプ
Cさんは、iPhoneの OneDrive アプリの「設定」を使って、Aさんの Microsoft アカウントから「サインアウト」します。
そして、自分の Microsoft アカウントを作り、サインインします。
Aさんには、Cさんの Microsoft アカウントを教えて、共有してもらいましょう。すると、iPhoneの OneDrive アプリなら「共有アイテム」内でAさんのOneDriveを閲覧することができます。
とにかく、アカウントのパスワードは、誰にも教えないでください。