Windows 10 で Windows Live Essentials は使えないのですか?

Windows 7 から Windows 10へアップグレードしました。Windows 7の頃に、Windows Live Essentialsを使っていました。特に Windows Live メールとMovie メーカー、Windows Live Writerをよく使います。Windows 10でも利用したいのですが、使えないのでしょうか?

まずは、バージョンを確認しましょう。各製品を起動して「ファイル」(もしくは「ホーム」タブの左側)-「バージョン情報」で確認できると思います。

参考:Windows Essentials ダウンロード オプション

Version 2011 と表示された場合
かなり古いバージョンをお使いのようです。2016年8月現在、このバージョンのダウンロードは終了しています。上記参考サイトから、Windows Essentialsをダウンロードしてインストールしてください。

Version 2012 と表示された場合
Windows Essentials 2012のシステム要件を確認すると、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1 となっていて、Windows 10はありません。しかし、Windows Essentials ダウンロード オプション に「Windows Essentials 2012 は、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 でご利用になれます。」とあるように2016年8月現在は、Windows 10で使えないこともありません。

Windows Essentials ダウンロード オプション ページ

2016年8月現在、取得できるのは Build 16.4.3538.0311です。これより、古い Buildを使っている場合も、上記参考サイトから、Windows Essentialsをダウンロードしてインストールしてください。

※Windows 10に初めて Windows Essentialsをインストールしようとすると、「.NET Framework 3.5」のインストールを求められます。

Windows Essentials の製品には、ムービー メーカーとフォト ギャラリー、Microsoft OneDrive、メール、Writer、Messengerがセットでインストールできるようになっています。しかし、インストールする際は、推奨の「Windows Essentials をすべてインストール」ではなく、「インストールする製品を選択」を選択してインストールします。

Windows Essentials 2012 「インストールするプログラムの選択」

Messenger は、既に終了してしまったサービスなので、インストールしないでください。「Messenger」のチェックは外します。なお、「Microsoft OneDrive」はWindows 10のシステムに組み込まれているからでしょう。「このプログラムはインストール済みです」と表示されるようです。

image

ということで、Windows 10でインストールできるのは、ムービー メーカーとフォト ギャラリー、メール、Writerの4つです。それぞれ、どんなふうに利用したらいいのか、コツを少し紹介します。

Windows Live メール の場合

Windows Live メールで送受信できない で、解説しましたが、かなり利用範囲が狭くなっています。ただ、英語圏でのマイクロソフト コミュニティでは、「Windows 10でも Windows Live メールは使える」とあさっり答えています。
参考:Microsoft Community: Windows live mail on Windows 10? 
Windows 10のシステムに不都合が起こるということは確認されていません。ただ、Windows Live メールで不都合が起きる場合があるだけです。それも、「パソコンによっては」です。Outlook メールで利用中のアドレスを Windows Live メールへ手動で設定 を参考にして、物は試しにセットアップしてみるといいでしょう。

フォト ギャラリーの場合

フォト ギャラリーもサインインできますが、大量の写真を「フォトメール」にして送ることができません。また、新規インストールした場合、パソコンによっては「Microsoft SQL Server 2005 Compact Edition が見つからないため、フォト ギャラリーが起動できません」というメッセージが表示されるとのことです。「Microsoft SQL Server 2005 Compact Edition」は、既に製品サポートが終わっているためダウンロードセンターでも配信されていません。
参考:マイクロソフト コミュニティ: 東芝製パソコンです。Windows Live フォト ギャラリーが使用したい。
しかし、クリーンインストールしたWindows 10に、2016年9月1日、Windows Essentialsをインストールしてみたところ、自動的に「Microsoft SQL Server 2005 Compact Edition」がインストールされているのを確認しました。
自動的に「Microsoft SQL Server 2005 Compact Edition」がインストールされた
これも「パソコンによっては」のようです。ただ、Windows 10に標準搭載されている「フォト」アプリが、かなり近い機能を持っています。Windows 10でフォトギャラリーを利用できない場合は、「フォト」アプリを使ってみた方がいいでしょう。

ムービー メーカーの場合

ムービー メーカーは、私も割と使います。これに代わるアプリはまだ見つけていません。なお、私の環境では、Windows 10でも利用可能です。しかし、パソコンによっては、ムービー メーカーがうまく機能しないタイプがあります。Windows 10で利用できる場合は、かなりラッキーだと思った方がいいでしょう。また、Windows 7までは標準搭載されていた DVD メーカーがWindows 8以降、非搭載になっています。これは、Windows 10でも同じで、Windowsの機能を使ってムービー メーカーで作成した動画をDVDに焼くことはできません。

2016年9月2日 追記:
情報が入りました。Windows 10用のムービーメーカーが間もなく配信? でどうぞ。

Windows Live Writerの場合

Windows Live Writerは、今も、この記事を書くのに使っています。Windows 10でも十分利用可能です。なお、Windows Live Writerは、オープンソース版が利用可能になりました。Open Live Writer からダウンロード可能です。今は、英語版ですが、機能アイコンの配置は、Windows Live Writerと変わりありませんので、使い慣れている方には、そんなに難しくないと思います。
参考:Open Live Writer を使ってみた

Windows Essentials 2012には、Windows 10がシステム要件に含まれていませんので、ある日突然全く使えなくなるかもしれません。利用する際は、そういうことも考慮して自己責任の下、ご利用ください。

2016年9月3日 追記:
Windows Essentials 2012のサポート終了日がわかりました。詳細は、Windows Essentials 2012は2017年1月10日でサポート終了 でどうぞ。

2016年9月20日 追記:
Windows 10でのWindows Essentials 2012の利用は自己責任になります。詳細は、 Windows 10で Windows Essentials 2012は使えないのですか? でどうぞ。

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