“Outlook.com” の新システム移行後に Outlook 2016/2013で問題が発生する

Microsoft の Web メールである @Outlook.jp のメールアドレスを使って、Outlook 2016でメールの送受信をしています。最近、Outlook.com のメールと予定表がOutlook 2016で適切に同期できなくなりました。こんな場合、どうするといいのでしょう?

2016年6月末ごろから Outlook.com でシステムへの移行がありました。この移行は、急にすべてのアカウントで行われたわけではなく、徐々に行われました。早いアカウントは、2016年6月末、遅いアカウントは、まだ旧システムであるとのこと。その確認方法は、お使いの Microsoft のWebメールで Outlook.com へサインインしてみてください。左上に「Outlook.com」と表示されたアカウントの場合は、まだ、システム移行前のタイプです。

Outlook.com の新システム移行前

しかし、左上に「Outlook メール」と表示された場合、新しいシステムに移行しています。

Outlook.com の新システム移行後

さて、Outlook.com がこの新システムへ移行すると、デスクトップ版の Office Outlook 2016/2013で次のような不具合が発生するとのことです。

  1. Outlook.com のメールと予定表が Windows 用 Outlook 2016 または Outlook 2013 と適切に同期されない。

  2. 一部のフォルダーが見つからないか名前が変更されている、または非表示のフォルダーが表示される。

  3. メールや連絡先を検索するときに、いくつかの問題が発生する。

  4. メールに返信するときに、意図しない受信者や、そのフォルダー内の他のメッセージの添付ファイルが新しいメッセージに追加される。

  5. 一部のメールがデスクトップの Outlook ではないように見えるが、Web でアカウントにアクセスすると存在する。

  6. 連絡先のオートコンプリート機能が適切に動作しない。

これらの現象を回避するには、お使いの環境や不具合に合わせて、次のようにしてみてください。なお、2段階認証を有効にしてある場合は、セキュリティ情報 ページへアクセスして、アプリ パスワードを取得します。アカウント登録時には、通常のパスワードではなく、取得したアプリパスワードを「パスワード」欄に入力してください。

Outlook 2016/2013 に登録してある Microsoft の Web メールがメインまたは唯一のアカウントである場合。もしくは、Outlook 2016/2013 の検索機能の使用時に問題が発生している場合

Outlook のプロファイルの作成 ページを参考に、新しいプロファイルを作成します。次に、 Outlook.com アカウントを Windows 版 Outlook に追加する を参考に、Outlook 2016/2013に Outlook.comのアカウントを追加します。

なお、旧プロファイルを先に削除しないでください。この場合、新しいプロファイル作成後に旧プロファイルを参照しながらセットアップすることも可能です。新しいプロファイルのセットアップ完了後、新しいプロファイルを「常に使用するプロファイル」にしてから、旧プロファイルを削除します。

Outlook 2016/2013 の 1 つのプロファイルに複数のアカウントを登録してある場合

  1. 最初に、Microsoft の Web メールであるアカウントを Outlook.com アカウントを Windows 版 Outlook に追加する – Outlookの「メール アカウントを削除する」を参考にして、既存のプロファイルから削除します

  2. その後で、既存のプロファイルに Outlook.com アカウントをもう一度追加します

参考:

最近の Outlook.com の問題に関する修正プログラムと解決策 より「アップグレード後の Windows 版 Outlook 2016 または Outlook 2013 から Outlook.com への接続 [回避策]」

広告

Outlook.com にアクセスすると「問題が発生しました」と表示される

ブラウザで Outlook.com にアクセスしてメールの送受信をしていました。最近、サインインすると「問題が発生しました」と表示されるようになり、Outlook.com からメールを送受信することができません。こんな場合、どうするといいのでしょう?

ブラウザで Outlook.com へサインインすると下記のようなエラーメッセージが表示されることがあります。

問題が発生しました

問題が発生したため、要求を処理できませんでした。
X-OWA-Error: Microsoft.Exchange.Data.Storage.DatabaseNotFoundException

エラー画像としては、こんな感じのようです。

Outlook.com へサインインすると表示されるエラーメッセージ

まずは、http://outlook.live.com/OWA からサインインできるかどうか確認します。

上記からもエラーになる場合は、その Microsoft アカウントにエイリアス メールを追加します。追加したものをプライマリに設定。この新しいプライマリ メールアドレスでサインインします。

変更方法は次の通りです。

  1. Microsoft にサインインする方法の管理 に、エラーを起こす Microsoft アカウントでサインインします。
  2. 「アカウント エイリアス」で「メールの追加」を押します。
  3. 「エイリアスの追加」でメールアドレスを追加して「エイリアスの追加」ボタンを押します。
  4. 「新しいメールアドレスを作成してエイリアスとして追加する」を選択して、@outlook.jp や @outlook.com といったMicrosoft Web メールを新しく作成します。
    エイリアスの追加
    ※「既に取得済みのメールアドレスを Microsoft アカウントのエイリアスとして追加する」は選択しないでください。
  5. 「エイリアスの追加」ボタンを押します。
  6. 追加したメールアドレスで「プライマリにする」をします。
  7. 追加したメールアドレスが「(プライマリ エイリアス)」と表示されたのを確認します。
  8. 新しく追加したメールアドレスで Outlook.com にサインインできるかどうか、確認します。

この作業は、Microsoft のサービスにサインインできるアカウントを増やすためのものです。今まで使っていたメールアドレスも変わりなく利用できます。

参考:最近の Outlook.com の問題に関する修正プログラムと解決策 より "問題が発生しました" ページがエラー DatabaseNotFoundException と共に表示される [修正済み]

マイクロソフト コミュニティ: FYI : Outlook.com : Something Went Wrong : cannot access Outlook.com web

Outlook.com でメール エイリアスを追加または削除する

法人向け Office 365 のアカウントを Microsoft アカウントにしている場合

会社からOffice 365 のアカウントをもらい、使っています。このOffice 365のアカウントを Microsoft アカウントにもしています。このたび、会社のIT管理者からOffice 365のアカウントを Microsoft アカウントにしている場合は、紐づけを解くよう連絡がありました。どういう風にするといいのでしょう?

企業や学校などから法人用の Office 365のアカウントをもらい、これを Microsoft アカウントとして登録している人が多いと聞きます。Microsoft アカウントは、個人用のアカウントなので、本来は、法人用のアカウントとは別のメールアドレスを登録します。しかし、使い勝手の都合上、今まで、法人用のアカウントを個人用にも流用していたという方が多いようです。

法人用 Office 365のアカウントを Microsoft アカウントにも登録してある場合、ユーザーが所属していた企業から退職、学校から卒業などして離れてしまうと、下記のような困った問題が発生する恐れがあります。

  1. ユーザーが所属していた組織から離れる。
  2. ユーザーは法人用 Office 365のアカウントが利用できなくなる。つまり、職場や学校などで使用していたメール アドレスが利用できなくなる。
  3. ユーザーがMicrosoft アカウントに設定していたパスワードを忘れてしまうと、本人確認のためのセキュリティ コードが職場や学校などで使用していたメール アドレスに送られることになる。しかし、ユーザーはメールをもう受け取れないので、Microsoft アカウントにもアクセスできなくなる。
  4. IT 管理者がパスワードをリセットして、そのユーザー宛のメールを閲覧できるようになった場合、IT管理者がそのユーザーの本人確認のためのセキュリティ コードを見つけてしまうと、IT管理者がそのユーザーのMicrosoft アカウントにサインインできるようになってしまう。

こういった事態を避けるため、2016年9 月15日以降から、法人用 Office 365のアカウントは、Microsoft アカウントとして登録できなくなりました。しかし、既に法人用 Office 365のメールアドレスを Microsoft アカウントとして登録してある場合は、問題なく使えてしまいます。そこで、IT管理者から、既に Microsoft アカウントとして登録済みの場合は変更するよう連絡がきたのでしょう。

ただし、次のような利用方法をしている場合は、利用が可能になったかどうか確認してから作業ください。

  • Windows 8 を実行している Windows Phone を使っている。電話のリセットが必要になります。
  • Xbox 開発者コミュニティに参加している。一部の開発者ツールにアクセスできなくなる可能性があります。

変更方法は、次の通りです。

  1. Microsoft にサインインする方法の管理 に法人用 Office 365のアカウントでサインインする。
  2. 「アカウント エイリアス」で「メールの追加」を押す。
  3. 「エイリアスの追加」でメールアドレスを追加して「エイリアスの追加」ボタンを押す。
    ※できればプロバイダーからもらったメールアドレスや Yahoo メール、Gmailではなく、「新しいメールアドレスを作成してエイリアスとして追加する」を選択して、@outlook.jp や @outlook.com といったMicrosoft Web メールを作成することをお勧めします。
    エイリアスの追加
  4. 追加したメールアドレスで「プライマリにする」を押す。
  5. 追加したメールアドレスが「(プライマリ エイリアス)」と表示されたのを確認する。
  6. 今まで、プライマリ エイリアスだった Office 365のアカウントで「削除」を押す

設定変更が完了したら、以降、個人用 Microsoftのサービスにサインインする場合は、Office 365のアカウントではなく、新しく設定したメールアドレスでサインインします。

参考:Microsoft アカウントの「プライマリ エイリアス」とは?

#AzureAD と Microsoft アカウントの重複問題に対する取り組み – Cloud and Server Product Japan Blog

個人用アカウントの名前を変更する

パソコン内に保存されているフォルダーごと OneDrive サイトにアップロードしたい

ブラウザを使って OneDrive にアクセスしてファイルの保存やダウンロードをしています。ファイルではなく、フォルダーごとアップロードすることはできないのでしょうか?

この件は、2015年1月21日に パソコン内に保存されているフォルダーごと OneDrive.com にアップロードする で紹介しました。この頃は、Google Chrome でしか対応していませんでした。再度確認してみたところ、Windows 10 の Microsoft Edge でも可能です。

参考:写真やファイルを OneDrive にアップロードする – OneDrive

Microsoft Edge で OneDrive にアクセスします。上部に「アップロード」のメニューがあります。「アップロード」の右側に、IEでは表示されない下向きの矢印が見えます。

Microsoft Edge で OneDrive にアクセス

これを押してみます。

「アップロード」を開いてみた

メニューが開いて、ファイルだけではなく、フォルダーも選択可能になっています。「フォルダー」を選択すると「フォルダーの選択」画面が開来ます。アップロードしたいフォルダーを選択して「フォルダーの選択」ボタンを押すとアップロードされます。

「フォルダーの選択」画面

もしくは、エクスプローラーからアップロードしたいフォルダーをドラッグして、Microsoft Edge の OneDrive へ直接ドロップしてもアップロード可能です。

エクスプローラーからフォルダーごとドラッグ&ドロップ

もちろん、Google Chrome でも可能です。