法人向け Office 365 のアカウントを Microsoft アカウントにしている場合
2016年11月5日 コメントを残す
会社からOffice 365 のアカウントをもらい、使っています。このOffice 365のアカウントを Microsoft アカウントにもしています。このたび、会社のIT管理者からOffice 365のアカウントを Microsoft アカウントにしている場合は、紐づけを解くよう連絡がありました。どういう風にするといいのでしょう?
企業や学校などから法人用の Office 365のアカウントをもらい、これを Microsoft アカウントとして登録している人が多いと聞きます。Microsoft アカウントは、個人用のアカウントなので、本来は、法人用のアカウントとは別のメールアドレスを登録します。しかし、使い勝手の都合上、今まで、法人用のアカウントを個人用にも流用していたという方が多いようです。
法人用 Office 365のアカウントを Microsoft アカウントにも登録してある場合、ユーザーが所属していた企業から退職、学校から卒業などして離れてしまうと、下記のような困った問題が発生する恐れがあります。
- ユーザーが所属していた組織から離れる。
- ユーザーは法人用 Office 365のアカウントが利用できなくなる。つまり、職場や学校などで使用していたメール アドレスが利用できなくなる。
- ユーザーがMicrosoft アカウントに設定していたパスワードを忘れてしまうと、本人確認のためのセキュリティ コードが職場や学校などで使用していたメール アドレスに送られることになる。しかし、ユーザーはメールをもう受け取れないので、Microsoft アカウントにもアクセスできなくなる。
- IT 管理者がパスワードをリセットして、そのユーザー宛のメールを閲覧できるようになった場合、IT管理者がそのユーザーの本人確認のためのセキュリティ コードを見つけてしまうと、IT管理者がそのユーザーのMicrosoft アカウントにサインインできるようになってしまう。
こういった事態を避けるため、2016年9 月15日以降から、法人用 Office 365のアカウントは、Microsoft アカウントとして登録できなくなりました。しかし、既に法人用 Office 365のメールアドレスを Microsoft アカウントとして登録してある場合は、問題なく使えてしまいます。そこで、IT管理者から、既に Microsoft アカウントとして登録済みの場合は変更するよう連絡がきたのでしょう。
ただし、次のような利用方法をしている場合は、利用が可能になったかどうか確認してから作業ください。
- Windows 8 を実行している Windows Phone を使っている。電話のリセットが必要になります。
- Xbox 開発者コミュニティに参加している。一部の開発者ツールにアクセスできなくなる可能性があります。
変更方法は、次の通りです。
- Microsoft にサインインする方法の管理 に法人用 Office 365のアカウントでサインインする。
- 「アカウント エイリアス」で「メールの追加」を押す。
- 「エイリアスの追加」でメールアドレスを追加して「エイリアスの追加」ボタンを押す。
※できればプロバイダーからもらったメールアドレスや Yahoo メール、Gmailではなく、「新しいメールアドレスを作成してエイリアスとして追加する」を選択して、@outlook.jp や @outlook.com といったMicrosoft Web メールを作成することをお勧めします。 - 追加したメールアドレスで「プライマリにする」を押す。
- 追加したメールアドレスが「(プライマリ エイリアス)」と表示されたのを確認する。
- 今まで、プライマリ エイリアスだった Office 365のアカウントで「削除」を押す
設定変更が完了したら、以降、個人用 Microsoftのサービスにサインインする場合は、Office 365のアカウントではなく、新しく設定したメールアドレスでサインインします。
参考:Microsoft アカウントの「プライマリ エイリアス」とは?
#AzureAD と Microsoft アカウントの重複問題に対する取り組み – Cloud and Server Product Japan Blog