会社で Microsoft アカウントを複数作成したい
2016年12月16日 コメントを残す
会社で5台のWindows 10 PCを購入しました。Office 搭載機です。セットアップしたいので、Microsoft アカウントを作成してみました。3台目までは、うまくいったのですが、4台目で450エラーが表示され、Microsoft アカウントが作成できなくなりました。こんな場合、どうするといいのでしょうか?
基本的には、Microsoft アカウントを作成する場合、同じ通信回線からは、1日に3つまでしか作成できません。制限数を超えて作成しようとするとMicrosoft アカウントから「新規登録エラー 450」が表示されます。
このメッセージには、「Microsoft アカウントの作成回数が1日の上限に達しました。1日待ってから新規登録をやり直すか、カスタマーサポートにお問い合わせください。」とあります。1日待つか、どうしても複数取得したい場合は、Microsoft アカウント サポート にMicrosoft アカウント取得の上限解除を依頼します。
Microsoft アカウントをもう数個作りたいのであれば、スマートフォンなどを使って、「別回線」として作ってしまう方法があります。
しかし、そもそもの話。会社で使うPCに Microsoft アカウントを作成して登録するということはがお勧めできません。
Microsoft アカウントは、個人で使うためのものです。それを企業内で使わせるのは間違っています。こういった使い方をすると、一般的なユーザーは、Microsoft アカウントでの利用範囲が「仕事でのみ」を超えて、個人的にも使ってしまいがちです。
そして、後々に問題が発生します。それは、そのユーザーさんが会社を辞める時。
「会社で作った Microsoft アカウントなのですから、そのアカウントを会社に置いて行ってください」と元のユーザーに連絡しておいていってもらいます。その後、新ユーザーがサインインして使ってみると、プライベートなデータが保存されていてびっくり!
なぜそういうことが起きてしまうのか?それは、自宅からも同じアカウントでアクセスできるので、個人的に使っていい部分と仕事で使う部分の使い分けがわからなくなるからです。
また、旧ユーザーは、会社を辞めているにも関わらず、社外からそのアカウントにアクセス可能です。うっかりしていると「会社の機密を社外からアクセスして、持ち出す!」ということもできてしまいます。旧ユーザーがアクセスできないよう、パスワードを変更するという手もあります。しかし、旧ユーザーがセキュリティコードを入手する方法を知っている場合、アカウントを取り戻すことができてしまいます。
危険なことを考えるときりがありません。そんな心配をするよりは、利用方法を改めましょう。
まず、企業で使うPCに Microsoft アカウントを作成して登録するということを止めましょう。そして、企業で使うPCは、電気屋さんで購入できる個人向けのPCではなく、法人用のPCを購入します。エディションは、Windows 10 Proや Windows 10 Enterpriseを購入しましょう。
法人用PCは、Microsoft Office 非搭載です。Office 製品を使いたい場合は、法人用 Office 365を契約します。IT管理者は、契約した法人用 Office 365のシステムを使って、社員一人一人のアカウントを作成できます。この場合は、アカウント作成の1日の上限数などなく、いくつでも作成可能です。
ユーザーは、自宅のPCを Microsoft アカウントで使うことでしょう。そして、必要に応じて企業用 Office 365のアカウントでサインインします。これで、自宅のPCで個人的な部分と仕事で使う部分の使い分けができます。
また、社員が退職してしまったら、そのユーザーのアカウントを削除するだけです。これで、そのアカウントは利用できませんので、旧ユーザーが社外から会社のデータを閲覧することもできません。
企業用 Office 365は、1ユーザー1カ月単位で追加契約可能です。
下記ページを参考にMicrosoft Officeアプリケーションが使える企業用のOffice 365を会社全体で導入しましょう。