会社のメールアドレスを Microsoft アカウントにしていた場合

会社のメールアドレスを Microsoft アカウントにしていました。このたび、会社が法人用 Office 365 を導入することとなりました。ところが、私の会社のメールアドレスが Microsoft アカウントであるため、Office 365 が導入できないとのことでした。こういった場合、どうするといいのでしょう?

お勤めの会社でドメインを持っていて、社員にそのドメインを使ったメールアドレスを持たせていたのでしょう。そして、法人用 Office 365を会社のドメインを使って、独自ドメインに設定しようとしてのことだと思います。

2016年9 月15日以降からは、法人用 Office 365のアカウントをMicrosoft アカウントとして登録できなくなりました。よって、2020年3月現在も、Microsoft アカウントを法人用 Office 365のアカウントとして登録することができません。また、質問者さんのように、会社のメールアドレスを個人用の Microsoft アカウントに設定してあった場合、会社で 法人用 Office 365Microsoft 365Microsoft Azure などを導入しようとした際に問題が発生します。

そこで、Microsoft アカウントにしてある会社のメールアドレスの代わりに、別のメールアドレスを設定します。次のようにしてみてください。

  1. Microsoft にサインインする方法の管理 にサインインする。
  2. 「アカウント エイリアス」で「メールの追加」を押す。
  3. 「エイリアスの追加」でメールアドレスを追加して「エイリアスの追加」ボタンを押す。
    ※プロバイダーからもらったメールアドレスや Yahoo メール、Gmailではなく、「新しいメールアドレスを作成してエイリアスとして追加する」を選択して、@outlook.jp や @outlook.com といった Microsoft Web メールを作成することをお勧めします。
    「エイリアスの追加」画面
    ※「既に取得済みのメール アドレスを Microsoft アカウントのエイリアスとして追加する」を選択した場合、既に Microsoft アカウントになっているメールドレスは入力できません。
  4. 追加したメールアドレスで「プライマリにする」を押す。
  5. 追加したメールアドレスが「(プライマリ エイリアス)」と表示されたのを確認する。
  6. 今まで、プライマリ エイリアスだった 会社のメールアドレスで「削除」を押す
  7. ページ上部の「セキュリティ」を押す
  8. 「セキュリティの連絡先情報」を選択
  9. 本人確認のための「アラートを受信します」が会社のメールアドレスになっている場合は、「通知オプション」を押して別の連絡先にする。なお、登録してある連絡先が会社のメールアドレスしかない場合は、「セキュリティ情報の追加」を押して、追加してから「通知オプションの変更」を押す。
  10. 「アラートを受信します」の連絡先が切り替わったら、会社のメールアドレスで「削除」を押す

設定変更が完了したら、以降、個人用 Microsoftのサービスにサインインする場合は、会社のメールアドレスではなく、新しく設定したメールアドレスでサインインします。

参考:法人向け Office 365 のアカウントを Microsoft アカウントにしている場合

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Microsoft アカウントページの「セキュリティ」がデザイン変更

Microsoft アカウントページの「セキュリティ」のデザインが大幅に変更されています。

以前は、こんな感じでした。

Microsoft アカウントページの旧「セキュリティ」ページ

それが、現在は、こんな風に表示されます。

image

以前は、「セキュリティ オプション」が下部に文字列だけのリンクだったので、見つけづらく、よくわからなかったものです。しかし、「セキュリティ オプション」もタイルとして追加されました。

各項目を開いた先は、変わりありません。

「サインイン アクティビティ」は、以前の「最近のアクティビティの確認」です。いつ、どこでアカウントを使ったのかが確認できます。

「パスワードのセキュリティ」は、「パスワードを変更する」です。

「セキュリティの連絡先情報」は、「セキュリティ情報の更新」。本人確認が必要な場合やアカウントが変更されたとき、ここに登録した連絡先に連絡が行くようになっています。

「その他のセキュリティ オプション」は、「セキュリティ オプション」で、「サインイン方法の管理」「2段階認証」「認証アプリの設定」「Windows Hello とセキュリティ キーの設定」「回復コードの取得」「信頼済みデバイスの設定」「アカウントの削除」が実行可能です。

Outlook.com からメールを送信すると携帯電話の番号を求められた

新規に Microsoft アカウントを取得しました。このアカウントで、Web 上の Outlook.com からメールを送信しました。そうしたところ、「アカウントを確認する」画面が表示され電話番号を入力するよう求められました。電話番号へコードを送るとあるのですが、私はコードが受け取れる携帯電話を持っていません。Microsoft アカウントを登録した際のメールアドレスにコードを送信してもらえるようにはできないのでしょうか?コードを入力しないとメールが送れないようです。こんな場合、どうするといいのでしょう?

Outlook.com から、初めてメールを送ろうとすると下記のような「アカウントを確認する」画面が表示されます。

アカウントを確認する

「国番号」と「電話番号」の欄があります。そして、「コードを送信」とあるように、SMS といったコードを受け取れる携帯電話の番号を入力します。固定電話の番号を入力し、「コードの送信」ボタンを押しても「この番号にテキスト メッセージを送信できません。」と表示されてしまいます。

これは、「スパムメール対策」のためです。この画面を「×」ボタンで消すと、メッセージ作成ページの下部には、「メッセージを送信できませんでした」と表示されます。そして、上部には、下記画像のように「迷惑メール防止のため、アカウントの確認をお願いします。」のメッセージもあります。

迷惑メール防止のため、アカウントの確認をお願いします。

そこの右にある「確認」を押してみてください。場合によっては、次のような画像認証の「アカウントを確認する」画面が表示されることでしょう。

画像認証の「アカウントを確認する」

画像認証になったら、その画面に描かれている英数字を正しく入力し、「確認」ボタンを押すと送信できるようになります。

しかし、どうしても画像認証の画面にならない場合は、身近にいる人のコードが受け取れる電話を借りてコードを受けとります。「アカウントを確認する」は、本人確認ではないので、ご自身の携帯電話でコードを受け取る必要はありません。そして、1回限りのことですので、Microsoft に借りた人の電話番号が登録されることもありません。

参考:Outlook.com アカウントを確認する方法 – Outlook

Outlook.com アカウントのブロックを解除する – Outlook

Microsoft アカウントまたは Outlook メールのブロックを解除する

ユーザーアカウントの「姓」と「名」が逆に表示される

この度、Windows 7 から Windows 10 に乗り換えました。一つ気になってしまうのが、サインイン名です。Windows 10 になって、Microsoft アカウントを使ってサインインするようにしました。Microsoft アカウントを作成した際、「姓」と「名」にアルファベットで正しく登録したはずなのですが、サインイン画面には、「名」「姓」と逆に表示されているのです。また、Word や Excel を起動させた際、右上に表示されているユーザー名も「名」「姓」の順です。こんな場合、どうすると、「姓」「名」の順で表示されるようになるのでしょう。

Windows 10 のサインイン画面では、こんな感じで表示されるのかと思います。

Windows 10 のサインイン画面

このアカウントでは、「姓」を「Madono」、「名」を「Lum」で登録してあります。

Microsoft アカウントでユーザー情報を登録した際、「姓」と「名」が正しく登録できているかどうか確認したい場合、「あなたの情報」の「名前の編集」ページで可能です。日本語版の場合は、「姓」欄と「名」欄があり、正しく入力してあることを確認します。

Microsoft アカウントの名前編集ページ

そして、Microsoft アカウントのトップページ にも、ちゃんと「姓」「名」の順で表示されているはずです。

Microsoft アカウント | ホーム

それなのに、Windows 10のサインイン画面では、「名」「姓」の順で表示されます。

この「姓」「名」が逆になって表示される原因は、「姓」と「名」をアルファベットで入力したためです。この現象は、Windows 8 の頃から確認しており、Windows 8.1 の頃にも「Windows 8.1のスタート画面に表示される姓と名の間をあけたい」で紹介しています。

この現象を回避したい場合は、「あなたの情報」の「名前の編集」ページで「姓」と「名」をアルファベット表記から日本語表記に変更してみてください。「表示されている文字を入力してください」欄に、すぐ上に表示されている英数字を入力して、「保存」ボタンを押します。

「あなたの情報」の「名前の編集」で「姓」と「名」を日本語表示に変更

しばらくして、Web 上と同期が完了するとサインイン画面も日本語表示に変わり、「姓」「名」の順で表示されることでしょう。

 ユーザー名が日本語表示だと「姓」「名」の順で表示される

さて、Office 製品のユーザー名の方です。こんな風に表示されるのでしょう。

Word の右上 表示名が「名」「姓」の順で表示

このアカウントは、「姓」が「Madono」、「名」が「Junichi」で登録してありますが、Word の右上に「Junichi Madono」と「名」「姓」の順で表示されています。

しかし、日本語版 Office 製品の場合は、最近になって修正されたようです。2019年4月7日現在、Office 2016、Office 2019、Office 365 では、Microsoft アカウントのユーザー名がアルファベット表記であっても、この現象が起きず、「姓」「名」の順で表示されるのを確認できました。

Wordの右上 表示名が「姓」「名」で表示

もちろん、ユーザー名が日本語表示で登録してある場合も、ちゃんと「姓」「名」の順で表示されます。

Wordの右上 日本語表示では「姓」「名」で表示

Office 製品での「姓」と「名」が逆に表示される現象の場合は、「一度、Office 製品をサインアウトしてから、再度サインインしてみると修正できた」という報告をよく見かけます。試しに「Madono Junichi」のアカウントで確認してみました。次のようにします。

  1. 「あなたの情報」の「名前の編集」へアクセスし、「姓」と「名」が正しく登録できているかどうか確認する
  2. Word や Excel といった Office 製品を起動
  3. 「ファイル」-「アカウント」を開く。
  4. 左側にある「アカウント」の「ユーザー情報」にある「サインアウト」を押す。
  5. 「アカウントの削除」が表示されるのでメッセージをよく確認して、「はい」ボタンを押す
  6. 「サインイン」ボタンを押して、再度サインインする。
    ※Office 製品に複数の Microsoft アカウントを追加してある場合は、違う Microsoft アカウントで自動的にサインインしていることでしょう。「アカウントの切り替え」を押して、「アカウントの追加」で、サインアウトした Microsoft アカウントでサインインします。
  7. 右上のユーザー名が「姓」「名」の順で表示されたかどうか確認する。
    image

ただ、時々、「名」「姓」と逆に表示されてしまうことがあります。これは、Office の更新プログラムが配信されると、表示が逆になる現象が起こるようです。そして、この現象は、特になにもしなくても、自動的に直りますのでしばらく様子をみてください。どうしても気になる場合は、一度、サインアウトしてください。

Microsoft アカウント用の確認コードが送信されてこない

Microsoft アカウントで「セキュリティ情報」にアクセスしようとしたところ、本人確認を求められました。「確認コードを下に入力してください」とあるのですが、いくら待ってもコードが送信されて来ません。こんな場合、どうすればいいのでしょう?

Microsoft アカウントで「セキュリティ」内の各項目へアクセスしようとすると、下記のような「ご本人確認のお願い」が表示されます。

ご本人確認のお願い

ここには、あらかじめ登録したであろうコードを受け取るための送り先が表示されていたことでしょう。ここで「メールを送信」を選択して、次に進みます。すると、2019年4月5日現在は、こんな感じの「メールをご確認ください」の表示になります。

メールをご確認ください

この画面には、次のように書いてあります。

確認コードを < コードを送るメールアドレス > に送信します。お使いの電子メール アドレスであることを確認するために、確認コードを下に入力してください。

質問者は、この画面でコードが送信されてくるのを待っているのでしょう。 実は、この画面で、コードが送信されてくるのを待っていてはだめなのです。この画面では、 入力欄に「someone@example.com」とあるように、メールアドレスを入力するよう求められています。

このメッセージの部分、英語版に切り替えてみると次のようになります。

Verify your email

We will send a verification code to <Your e-mail address>. To verify this is your email address, enter it below.
訳:確認コードを < コードを送るメールアドレス > に送信します。これがお客様のメールアドレスであることを確認するには、以下に入力します。

英語版では、自分のメールアドレスであることを確認するために、メールアドレスを入力するようメッセージに書いてあります。それなのに日本語版では、「確認コードを下に入力してください」とあるものですから、もうコードが送られてくるものと待ってしまいます。

ということで、「someone@example.com」とかいてある入力欄には、コードを送るよう指定したメールアドレスを入力してください。どのメールアドレスなのかは、一部伏字になっているアカウント名がヒントです。そして、メールアドレス全体を入力します。

メールアドレスを入力して「コードの送信」ボタンを押すと次のような画面になります。

コードを入力

そのメールアドレスが登録したメールアドレスと一致していると、コードが送信されてくることでしょう。「コード」と書かれている入力欄に送られてきたコードを入力して「確認」ボタンを押せば完了です。

日本語のメッセージがおかしいので、フィードバックしておきました。

2019年11月24日 追記:
修正されました。 「ご自身のものであることを確認するため、以下にメール アドレスを入力してください。」と表示されるようになりました。

修正された「メールをご確認ください」画面

Microsoft アカウントでサインインしようとすると「もう少し情報が必要です」と表示された

ブラウザーで Microsoft のサービスを利用するために、Microsoft  アカウントを入力して、「サインイン」ボタンを押してみたところ「もう少し情報が必要です」と表示されました。「職場または学校のアカウント」と「個人用アカウント」のどちらかを選択するよう促されます。これは、どういうことなのでしょう?

ブラウザーで OneDrive.comOutlook.com へサインインしようとした際に、こんな表示が出たのかと思います。

もう少し情報が必要です

この件に関しては、2018年1月11日に OneDrive にサインインしようとすると「OneDrive と OneDrive for Business の両方に使われています」と表示される でも解説しました。

この現象は、Microsoft アカウントに設定してあるメールアドレスのドメイン(@マークの右側)の部分によるものです。

Microsoft としては、Microsoft アカウントに Microsoft の Web メールである、@Outlook.com や @Outlook.jp などを利用するよう推奨しています。しかし、Microsoft アカウントは、自分がよく使うメールアドレスを設定することも可能です。Gmail や Yahoo メールを指定している方も多いでしょう。そして、プロバイダーのメールアドレスも Microsoft アカウントにすることができます。

ただ、Gmail を Microsoft アカウントにしても、今回のような「OneDrive」と「OneDrive for Business」のどちらでサインインするのか?とは聞かれません。しかし、日本では割と有名な Nifty や So-net、Plala といったプロバイダーのメールアドレスを Microsoft アカウントにすると起こります。

こういった プロバイダーのメールアドレスを 法人用 Office 365 のアカウントに設定されると、以降、同じドメインでサインインした際に、「あなたも法人用 Office 365 でサインインするのか?」と聞いてくるようになってしまいます。そして、この現象は、そのドメインを使う限り、個人では回避することができません。

さて、去年解説した際には、なかった表示が今回は見られるようになりました。「これが何度も表示されますか?個人用の Microsoft アカウントの名前を変更します。」の部分です。

リンクになっている部分を押すと「個人用 Microsoft アカウントのメール アドレスの変更」ページが開くようになりました。

image

このページにも、なぜこのような表示が出るのか解説されています。そして、表示されないようにする方法も紹介されています。

公式の解説がわかりにくい場合は、次のようにします。

  1. Microsoft にサインインする方法の管理 にサインインする。
  2. 「アカウント エイリアス」で「メールの追加」を押す。
  3. 「エイリアスの追加」で「新しいメール アドレスを作成し、エイリアスとして追加する」を選択。
  4. アカウント名(@マークの左側の部分)を入力して「エイリアスの追加」ボタンを押す。
    ※ドメイン(@マークの右側)は、outlook.jp だけでなくoutlook.com も選択可能です。「エイリアスの追加」
    ※「既に取得済みのメール アドレスを Microsoft アカウントのエイリアスとして追加する」には、Gmail や Yahoo メール、プロバイダーなどから取得した、まだ Microsoft アカウントにしていないメールアドレスを入力します。既に Microsoft アカウントにしたメールアドレスや、取得済みの Microsoft アカウントを入力することはできません。

これで、「Microsoft にサインインする方法の管理」の「アカウント エイリアス」に新しい Microsoft Web メールアドレスが追加されたことでしょう。以降は、この新しい Microsoft Web メールアドレスでサインインすれば「もう少し情報が必要です」と聞かれずに済みます。なおかつ、サインインした後は、元の Microsoft アカウントで使っていたものと同じです。

なお、新しい Microsoft Web メールアドレスをメインにし、元のプロバイダーのメールアドレスを削除してしまうことも可能です。次のようにします。

  1. Microsoft にサインインする方法の管理 にサインインする。
  2. 追加した新しい Microsoft Web メールアドレスの「プライマリにする」を押す。
  3. 追加した新しい Microsoft Web メールアドレスで「(プライマリ エイリアス)」と表示されたのを確認する。
  4. 今まで、プライマリ エイリアスだった プロバイダーのメールアドレスで「削除」を押す

Office Premium に紐づけた Microsoft アカウントのプライマリエイリアスを変更

Office Premium 搭載機を持っています。パソコンをセットアップする際に、うっかりいつも使っているメールアドレスを Microsoft アカウントにしてしまいました。そして、Office Premium もその Microsoft アカウントを使いました。しかし、後日、Microsoft の Web メールの方が都合がいいことに気がつきました。これから、いつも使っているメールアドレスから、Microsoft の Web メールに切り替えようと思っています。こんな場合、どうするといいのでしょう?

Microsoft アカウントは、一人で複数取得することができます。しかし、問題は、既に Office Premium のプロダクトキーを使ってしまっていることです。

FAQ よく寄せられる質問 – Office Premium より

FAQ よく寄せられる質問 - Office Premium より「マイアカウントページ作成」

意図しない Microsoft アカウントでマイアカウントページを作成してしまいました。Microsoft アカウントを変更することできますか?
いいえ、セットアップ、インストール手順にてご使用された Microsoft アカウントは変更することができません。

Office Premium は、再インストールする際、Office マイアカウント へ初回インストールした際に利用したMicrosoft アカウントでサインインする必要があります。この初回インストールした際に利用した Microsoft アカウントの変更はできません。

Office Premium の「Office マイアカウント」ページ
※画像内に記載されているメールアドレスは、適当に描画したもので、実際にあるメールアドレスではありません。

しかし、Microsoft アカウントには、アカウント エイリアスを追加することができます。

参考:Microsoft アカウントの「プライマリ エイリアス」とは?

Microsoft アカウントのアカウント エイリアスを追加できるページ Microsoft にサインインする方法の管理 を確認すると「アカウント エイリアス」の説明が下記のように書いてあります。

Microsoft にサインインする方法の管理

アカウント エイリアスとは、Microsoft アカウントにサインインするために使うメール アドレス、電話番号、Skype 名のことです。エイリアスは複数持つことができ、そのうちのどれでも Outlook.com、Skype、OneDrive、Office、Xbox、Windows などの Microsoft サービスで使うことができます。

お使いのアカウントのプライマリ エイリアスは、お使いの Microsoft デバイス (Windows PC、Xbox、Windows Phone など) に表示されます。いつでも別のエイリアスをプライマリ エイリアスとして設定できます。アカウント エイリアスに関する詳細情報。

現在の Microsoft アカウントを別の Microsoft アカウントに変更することはできません。しかし、現在の Microsoft アカウントで新規 Microsoft アカウントを取得して切り替えることは可能です。

例えば、現在、abcd@efgde.com というメールアドレスを使って、Microsoft のサービスにサインインしているとします。この abcd@efgde.com が「プライマリ エイリアス」という Microsoft サービスにサインインする際に主要なメールアドレスです。こういった Microsoft アカウントで、Microsoft の Web メールに切り替えたい場合は、アカウント エイリアスを追加する際に、新規で abcd@outlook.jp といった Microsoft の Web メールを新規取得します。その後、新規取得した Microsoft の Web メールを「プライマリ エイリアス」に変更します。

注意:

  • アカウント エイリアスは、既に取得した Microsoft アカウントを追加できません。エイリアスを追加する際に Outlook.jp や Outlook.com といったMicrosoft Web メールを新規取得します。
  • プライマリ エイリアスの変更は週 2 回までです。同じ日、または同一週に 2 回変更すると、翌週までは変更できません。
  • Microsoft の各種サービスにエイリアスの変更が反映されるようになるまで、最大 48 時間かかる場合があります。

Microsoft アカウントのアカウント エイリアスの追加とプライマリ エイリアスの切り替えは、次のようにします。

  1. Microsoft にサインインする方法の管理 にサインインします。
  2. 本人確認を求められますので、指示に従ってコードを取得し入力します。
  3. 「Microsoft にサインインする方法の管理」ページが開きます。「アカウント エイリアス」にある「メールの追加」を押します。
    Microsoft にサインインする方法の管理
  4. 「エイリアスの追加」が表示されますので、「新しいメール アドレスを作成してエイリアスとして追加する」を選択。
    ※「すでに取得済みのメール アドレスを Microsoft アカウントのエイリアスとして追加する」を選択した場合は、まだ、Microsoft アカウントにしていない、プロバイダーのメールアドレスやGmail、Yahoo メールなどを入力します。
  5. アカウント欄(@の左)に取得したいアカウント名を半角英数字で入力
  6. ドメイン(@の右)を選択。
    ※「outlook.jp」と「outlook.com」の2つが選択可能です。
    エイリアスの追加
  7. 「エイリアスの追加」ボタンを押す。
  8. アカウント エイリアスの一覧に新規取得した Microsoft の Web メールが表示されます。新規取得した Microsoft の Web メールの「プライマリにする」を押します。
    Microsoft にサインインする方法の管理
  9. 「このエイリアスをプライマリ エイリアスにしますか?」確認画面が表示されたら「はい」ボタンを押します。
    このエイリアスをプライマリ エイリアスにしますか?
  10. 新規取得した Microsoft の Web メールで「プライマリ エイリアス」と表示されているのを確認します。また、従来の abcd@efgde.com もアカウント エイリアスとして残っています。不要な場合は、「削除」を押して削除します。
    Microsoft にサインインする方法の管理

続いて、Office Premium に紐づけた Microsoft アカウントが新しいプライマリ エイリアスで利用できるかどうか、Office マイアカウント へサインインして確認してみました。ちゃんと新規取得した Microsoft の Web メールでサインインできました。Office マイアカウント ページの「個人用 Office アカウント」にも、新規取得しプライマリ エイリアスにした Microsoft の Web メールが表示されています。

Office Premium の「Office マイアカウント」ページ

なお、プライマリエイリアスの変更は、かなり重大なセキュリティにかかわる部分です。変更すると Microsoft アカウント チームから「Microsoft アカウントのセキュリティの確認」メールが届きます。プライマリエイリアスの変更をしたので、このメールが届いても、何も作業する必要はありません。

Skype ID と Microsoft アカウントを統合したい

昔から Skype を使っていました。Skype を利用する際に、Skype ID でサインインしています。最近の Skype は、Microsoft アカウントでサインインするとのこと。従来の Skype ID から Microsoft アカウントでのサインインに切り替えたいのです。Skype ID と Microsoft アカウントを統合する方法を教えてください。

Skype は、その昔、ユーザーが自分で好きな文字列で作った「Skype ID」でサインインできました。「Skype ID」は、「Skype名」や「Skype Name」とも呼ばれていました。さて、2011年5月に Microsoft が Skype を買収しました。それ以降、Skype は、Microsoft アカウントでもサインインできるようになりました。

Microsoft に買収されたばかりの頃は、「Skype ID」を既存の Microsoft アカウントと連携することができました。しかし、2018年5月現在、Microsoft アカウント自体が Skype ID にもなっているため、既存の Microsoft アカウントに従来の Skype ID を連携することができなくなりました。

マージや Skype と Microsoft アカウントのリンクを解除できますか。 | Skype サポート より

Skype アカウントが既に Microsoft アカウントであるため、マージまたは Skype と Microsoft アカウントのリンクを解除することはできません。

上記公式ページは、機械翻訳のため、わかりづらいのですが、「マージ(merge)できない」つまり「併合することはできない」となっています。

ということで、従来の Skype ID と現在持っている Microsoft アカウントを統合させることはできません。

そこで、従来の Skype ID と Microsoft アカウントを関連付けたい場合は、Skype ID を利用して新規に Microsoft アカウントを取得します。

作業方法を説明しますが、既に Microsoft アカウントを持っている場合、作業途中に既に持っている Microsoft アカウントでサインインしてしまう場合があります。そこで、ブラウザに入力履歴情報を残さない「InPrivateブラウズ」で作業します。次のようにしてみてください。

Windows 10 の Microsoft Edge の場合は、右上の「・・・」を押してメニューを開くと「新しい InPrivate ウィンドウ」が見つかります。それを選択してください。Internet Explorerの場合は、右上の「歯車マーク」-「セーフティ」-「InPrivateブラウズ」が見つかります。

  1. ブラウザが InPrivate ブラウズで開いたら Skype マイアカウント へアクセスし、従来の Skype ID とそのパスワードを使ってサインインします。
  2. 左側の欄から「アカウント設定」を開きます。
  3. 「Skype名」の部分がサインインに使った Skype IDであることを確認します。その下の「Microsoft アカウント」に「Microsoft アカウントに接続して、Skype の操作性を向上させましょう」と表示されます。「Microsoft アカウントに接続して」の部分を押します。
    Skype の アカウント設定
  4. 「Microsoft アカウント | サインインするか、または今すぐアカウントを作成できます」ページが開きますので、「Microsoft アカウントでサインイン」を押します。
    Microsoft アカウント | サインインするか、または今すぐアカウントを作成できます
  5. 上部に Skype ID が表示されている「電子メールまたは電話を追加する」の画面が開きます。「メール アドレスまたは電話番号」の入力欄に、Microsoft アカウントにしたいプロバイダーのメールアドレスやスマートフォンの電話番号を入力します。しかし、できれば Microsoft の Web メールを新規に取得することをお勧めします。「新しい Outlook メール アドレスを入手する」を押します。
    電子メールまたは電話を追加する
  6. 「メール アドレスの取得」画面が表示されます。「新しいメール」欄にアカウント名を半角英数で入力し、「次へ」ボタンを押します。
    ※「次へ」ボタンを押した途端に、関連付けられます。やり直しはできません。
    メール アドレスの取得
    ※「新しいメール」欄に、まずは、Skype ID を入力してみるといいでしょう。取得できるのであれば、Skype IDにドメインが「@outlook.jp」のメールアドレスが取得できます。「既に存在します」と表示された場合は、文字列を変更します。
  7. 「Skype 名でできることがずっと広がります」と表示されたら完了です。Skype ID と Microsoft アカウントが連携できました。「OK」ボタンを押します。
    Skype 名でできることがずっと広がります

以降は、Skype だけでなく Microsoft のサービスへもサインインすることができるようになります。連携した Microsoft アカウントだけでなく、Skype ID も「アカウント エイリアス」という Microsoft のサービスにサインインできるアカウントです。ただし、「プライマリ エイリアス」(主要となるメールアドレスの別名)は、新規取得した Microsoft アカウントです。なお、パスワードは、Skype ID で使っていたものが継続されます。

また、どうしてもうまくいかない場合は、下記公式サポートページからSkype カスタマー サービスに問い合わせてみてください。

Skype カスタマー サービスに連絡する方法を教えてください。 | Skype サポート

Windows 10:「設定の同期」ができない

自宅で、Windows 10 Ver.1709 を使っています。サインインには、Microsoft アカウントを使っています。「設定」-「アカウント」-「設定の同期」を開いてみたところ、赤い字で「お使いのアカウントでは同期できません。この問題を解決するには、システム管理者に問い合わせてください」と表示されているのに、気がつきました。このパソコンの管理者は、私です。しかし、そういえば、先日、会社のアカウントをこのパソコンで入力しました。そのせいでしょうか?どうすると、元のように同期の設定を使えるようになるのでしょう?

「設定」-「アカウント」-「設定の同期」にこんな感じで表示されているのでしょう。

「設定」-「アカウント」-「設定の同期」に「お使いのアカウントでは同期できません。この問題を解決するには、システム管理者に問い合わせてください」と表示

赤い字で「お使いのアカウントでは同期できません。この問題を解決するには、システム管理者に問い合わせてください。」と表示され、「設定の同期」はすべてグレー表示で全く利用できません。お気づきの通り、これは、Windows 10 Ver.1709 以降で、法人用の Office 365 アカウントを入力すると、このような環境になります。

入力した法人用 Office 365のアカウントは、「設定」-「アカウント」-「職場または学校にアクセスする」で確認できます。

「設定」-「アカウント」-「職場または学校にアクセスする」

「この問題を解決するには、システム管理者に問い合わせてください。」と書いてはありますが、法人用 Office 365 を管理しているシステム管理者にもこの問題を解決するのは、少々難しいです。(この件は、わかりしだい報告いたします)

社内で使っている法人用にセットアップした Windows 10 PC を "Azure AD Joined" の構成にして、Azure AD アカウントを利用した同期を行うことは可能です。

Azure Active Directory の Enterprise State Roaming を有効にする | Microsoft Docs

しかし、家庭用でセットアップしたWindows 10 PC に法人用 Office 365 のアカウントを追加後、Microsoft アカウントでの同期を設定することは、システム管理者以外は簡単にできないようです。

そこで、再び、Microsoft アカウントでの同期を設定できるようにするには、接続した 法人用 Office 365 のアカウントを削除します。「設定」-「アカウント」-「職場または学校にアクセスする」に表示されている法人用のアカウントを選択すると「切断」ボタンが表示されますので、押します。

法人用のアカウントを選択

確認のメッセージが表示されます。

確認のメッセージ

内容をよく確認して、「はい」ボタンを押します。

以上で、法人用アカウントが削除されます。

法人用アカウントが削除

パソコンを再起動させてから、「設定」-「アカウント」-「設定の同期」を開くと、「設定の同期」が利用できるようになっていることでしょう。

「設定の同期」が利用できるようになった

なお、接続させていた法人用 Office 365 アカウントを削除した場合は、今までスムーズにサインインできたであろう Web ページの Office 365 サイトアクセス時にサインインを求められるようになるでしょう。

参考:Windows 10「お使いのアカウントでは同期できません」 | Hebikuzure’s Tech Memo

Microsoft からの「使用条件の更新についてのお知らせ」メール

Microsoft から「使用条件の更新についてのお知らせ」というタイトルのメールが届きました。これは、本当に Microsoft から配信されたものなのでしょうか?そして、どういうことなのでしょうか?

私のところにも、2018年3月17日の午前6時ごろに届いています。まず、こう言ったメールが本当に Microsoft から配信されたものかどうかです。以前は、ブラウザでWeb上の Outlook.com で確認すれば、緑色の「信頼された差出人」アイコンが表示されました。

「信頼された差出人」からのメール
※2015年12月12日 Windows Live メール 2012の「メール サービスに関する重要なお知らせ」より

しかし、このメールには、下記のように見当たりません。

Outlook.com で確認

ということでもうちょっと確認したら、絶対に該当するメールであっても「信頼された差出人」アイコンが表示されていないのに気が付きました!「信頼された差出人」アイコンの表示をやめたのでしょう。

このメールには、次のように書いてあります。

サービス規約をより明確に
このメールは、お使いの Microsoft 製品の 1 つ以上に適用される Microsoft サービス規約の更新についてお知らせするためにお送りしています。今回の更新では、規約を明確にし、確実にご理解いただけるようにすることに加え、対象となる新しい Microsoft 製品、サービス、および機能を追加いたします。

Microsoft サービス規約は、お客様と Microsoft (またはその関連会社。以下「Microsoft」といいます) の間で締結される、お客様の Microsoft のコンシューマー向けオンライン製品とサービスの使用に適用される利用規約です。

Microsoft サービス規約の全文は、こちらからご確認いただけます。今回の更新の詳細については、こちらの FAQ ページでご確認いただくこともできます。Microsoft サービス規約に関する更新は、2018 年 5 月 1 日に発効いたします。2018 年 5 月 1 日以降も引き続き Microsoft の製品およびサービスをご利用いただいた場合は、更新された Microsoft サービス規約に同意しているものと見なします。

同意されない場合は、この規約の発効日までに Microsoft の製品とサービスのご利用を停止し、Microsoft アカウントを削除してください。購入も含め、お子様 (未成年者) による Microsoft 製品とサービスのご利用は、保護者の方が一切の責任を負うものとします。

Microsoft の製品とサービスをご利用いただきありがとうございます。

Web 上で公式ページを確認してみたところ、似たような感じのページを見つけました。

サービス規約をより明確に|Microsoft

メール本文の「今回の更新の詳細については、こちらの FAQ ページでご確認いただくこともできます。」内に張られいるリンク先も上記ページでした。

メールに張られているリンク先を開くのは、どうしたも心配という方は、こちらの公式ページから確認してみるといいでしょう。

要は、Microsoft のサービスに関する規約が2018年5月1日から変わるので、一度、確認しておいて欲しいという連絡です。この変更に納得できない場合は、2018年5月1日以降、Microsoft のサービスを利用しないでください、ということです。

2018年3月19日 追記:
英語版も届きました。タイトルは「Updates to our terms of use」、送信者のメールアドレスは、日本語版と同じです。
英語版