Windows 10で Windows Essentials 2012は使えないのですか?

2016年8月15日に Windows 10 で Windows Live Essentials は使えないのですか? を紹介しました。

あれから、2016年9月15日に日本語版のWindows Essentials ダウンロード オプション – Windows ヘルプEssentials 2012 リリース ノート – Windows ヘルプ が更新されています。Windows Essentials ダウンロード オプション – Windows ヘルプ では、「ダウンロードできる Windows Essentials のエディション」として、Windows Essentials 2012 に Windows 10 も入りました。

ダウンロードできる Windows Essentials のエディション

しかし、Windows Essentials 2012 のシステム要件で確認すると、Windows 10が含まれていません。

Windows Essentials 2012 のシステム要件 オペレーション システム

何ともはっきりしないので、Twitter を使ってマイクロソフトサポートさんに質問してみました。こんな感じのやり取りです。

Windows Essentials のダウンロードページが更新されました。Windows 10も2012を利用するよう記載されましたが、動作保証外でしょうか?

遅くなっても構いません。ついでに、Windows 10で使うと、セキュリティに問題が発生するかどうかも知りたいです。よろしくお願いします。

 お待たせ致しました。サポートページ上では #Windows10 が含まれておりますが、Windows Essentials はWindows10では動作保証外です。セキュリティの件は再度確認するのでお待ちください。

お待たせしました。Windows Essentialsは #Windows10 上で動作保証外のため、セキュリティについても保証いたしかねます。

ということで、Windows 10 上で Windows Essentials 2012は動作保証外で、利用は自己責任になります。つまり、Windows 10 では、Windows Essentials 2012の機能テストが行われていません。しかし、Windows 10 にインストールでき、動作します。だたし、すべての機能が正しく動作するかどうかは、Microsoft もわかりません。Microsoft からのサポートはありませんし、問題があっても修正されることもありません。

2016年9月現在、多い質問が Windows Live メールを使っていてメールの送受信ができなくなったというものです。「Windows 10 になってからの問題?」と感じている方が多いようですが、これは、Windows Live メールでの @Outlook.com や @Live.jp、@Hotmail.co.jp といったMicrosoft のWebメールアドレスが Outlook.com のシステム変更により HTTP サーバーが利用できなくなったために起こります。

Outlook (account_name) アカウントでメッセージを送受信できません。

サーバー エラー: 3219
サーバー: ‘https://mail.services.live.com/DeltaSync

参考:Windows Live メールで送受信できない サーバー エラー: 3219

よって、下記ページを参考に手動でIMAP サーバーなどに設定し直せば、@Outlook.com といったMicrosoft のWebメールも Windows Live メールで利用可能です。

Outlook メールで利用中のアドレスを Windows Live メールへ手動で設定

Windows Essentials 2012のサポート終了期限は、Windows 10に限らず2017年1月10日までです。Windows Essentials 2012のダウンロードは、この日までです。しかし、この日以降、Windows Essentials 製品を使っていて、いきなりリスクが増すわけではありません。よって、急いでアンインストールする必要はありません。

でも、できるだけ早く、似たような機能を持っているアプリケーションに乗り換えることをお勧めします。それぞれ、代わりになるアプリケーションを紹介します。なお、OneDrive とファミリーセーフティは、Windows 8.1以降、Windowsのシステムに組み込まれています。

  • Windows Live メール
    メール:ブラウザで Outlook メール へアクセスするか、Microsoft Office Outlook (2010 もサポートされていますが、できれば 2013 以上の最新バージョンの方がスムーズ)や他のメールソフト、Windows 8.1 や Windows 10に標準インストールされている「メール」アプリをお使いください。
    カレンダー:ブラウザで Outlook カレンダー へアクセスして確認するか、Windows 8.1 や Windows 10に標準インストールされている「カレンダー」アプリをお使いください。
    アドレス帳:ブラウザで Outlook 連絡先 へアクセスするか、Windows 8.1 や Windows 10に標準インストールされている「People」アプリをお使いください。
    フィード:Microsoft Office Outlook の「RSS フィード」で閲覧することできます。
    参考: Outlook 2016 でRSS フィードを閲覧したい
    ニュースグループ:すでにサービスが終わっていますので、今後も利用できません。
  • フォトギャラリー
    Windows 8.1以降、標準搭載されている「フォト」アプリがかなり近い機能を持っています。
  • ムービーメーカー
    Windows 10に対応したストアアプリ版のムービーメーカーが間もなく配信されるとのことです。2016年9月20日現在、「ストア」アプリで「Movie Maker」と検索するといくつか見つかります。しかし、まだ Microsoft 製品では見つけていません。
  • Windows Live Writer
    英語版ですが、オープンソースのものが公開されています。Open Live Writer からダウンロード可能です。また、Windows 10 用は「ストア」アプリからもダウンロードできます。操作画面は英語ですが、操作ボタンの配置は日本語版と同じです。
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Windows Essentials 2012は2017年1月10日でサポート終了

Windows 10用のムービーメーカーが間もなく配信? で、お知らせしましたが、Windows Essentials 2012のサポートが2017年1月10日で終了します。同時に、Windows Essentials 2012 製品のダウンロードもできなくなります。

この件は、2016年9月3日のこの記事を公開した当初、英語版の Windows Essentials 2012 Release Notes で紹介されていました。また、2016年9月15日に、日本語版 でも更新されているのを確認しました。2017年1月10日までにどうするといいのかも、紹介されています。その部分を日本語版から引用して紹介します。

Windows Essentials 2012 はまだダウンロード可能ですか?
Windows Essentials 2012 スイートは、サポート期間の終了日 (2017 年 1 月 10 日) までダウンロード可能です。

インストール済みの Windows Essentials 2012 アプリケーションはどうなりますか?
既にインストールされているアプリケーションは、引き続き現在と同じように動作します。ただし、サポートされていない製品の使用をサポート終了日以降も続けると、セキュリティ リスクが高くなります。

Windows Live メールは引き続き使用できますか? 
はい、できます。ただし、一部のメール サービス プロバイダーは、セキュリティと信頼性を改善するために、Windows Live メールでサポートされていない新しい電子メール プロトコルに移行しています。これらのメール サービス プロバイダーでは、機能しなくなる可能性があります。

代わりになる機能としてお勧めのものはありますか?
メールは、Windows 8.1 以上に無料の組み込みアプリケーションとして含まれています。
フォトは、Windows 8.1 以上に無料の組み込みアプリケーションとして含まれています。
ムービー メーカーは、Windows 10 ユーザー向けにまもなく Windows ストアから入手できるようになります。
Live Writer は、オープン ソース ソリューションとして入手可能です。
OneDrive は、Windows 8.1 以上に含まれています。
ファミリー セーフティは、Windows 8.1 以上に含まれています。

「Windows Essentials 2012 はまだダウンロード可能ですか?」の補足:
Windows Essentials ダウンロード オプション ページで入手できるインストールファイルは、インターネットに接続した環境でインストールするタイプです。このインストールファイルでは、サポート期間の終了日の2017 年1月10日以降、インストールできなくなるでしょう。サポート期間の終了日以降にインストール作業をしたい場合は、Windows Essentials 2012 オフラインインストールファイルが必要です。これも、2017 年1月10日以降は、ダウンロードできなくなると思われますので、事前にダウンロードしておいてください。

「代わりになる機能としてお勧めのものはありますか? 」の補足:
※Windows Live メールは、Microsoft Office Outlook や他のメールソフト、Windows 8.1、Windows 10に標準インストールされている「メール」アプリをお使いください。
※2017年2月13日現在、「ストア」アプリで「Movie Maker」アプリの配信は見つかりません。それどころか、Essentials 2012 リリース ノート – Windows Help から「ムービー メーカーは、Windows 10 ユーザー向けにまもなく Windows ストアから入手できるようになります。」が削除されました。そこで、PowerPointが代替として使えないか考えてみました。詳細は、PowerPoint をムービーメーカーの代替えに使ってみた でどうぞ。
※オープンソースの Live Writer は、英語版ですが Open Live Writer からダウンロード可能です。

Windows Essentials 2012 をインストールするために必要なオペレーティング システムは?
Windows Essentials 2012 プログラムは、Windows 7 (32 ビットまたは 64 ビット バージョン)、Windows 8.1 (32 ビットまたは 64 ビット バージョン)、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008 Service Pack 2 および Windows Server 2008 プラットフォーム更新プログラム、または Windows Server 2012 上で動作します。Windows Essentials 2012 を Windows Server または N SKU で実行するには、追加のインストール要件が必要になる場合があります。

Windows XP 用 Windows Live Essentials 2009 のダウンロード サービスは終了しました。Windows XP のサポート終了についての詳細を見る

Windows Vista 用 Windows Live Essentials 2011 のダウンロード サービスは終了しました。

Windows Live ファミリー セーフティが Windows 8.1 にインストールされない
Windows Live ファミリー セーフティは Microsoft ファミリー セーフティに置き換えられ、Windows 8.1 の一部になりました。このため、Windows Live ファミリー セーフティを Windows 8.1 にインストールすることはできません。Windows 7 PC を Windows 8.1 にアップグレードする場合は、Windows Live ファミリー セーフティを実行することもアップグレードすることもできません。その代わり、Windows 8.1 の一部として、Microsoft ファミリー セーフティを利用できるようになります。これには、Windows Live ファミリー セーフティのすべての機能が含まれています (さらに、新しい機能も導入されています)。

ソフトウェア モードでアニメーション GIF と絵文字が無効になる
お使いの PC で、ハードウェア レンダリングではなくソフトウェア レンダリングが使われている場合、Windows Essentials 2012 にはアニメーションが表示されません。

ムービー メーカーとフォト ギャラリーは別々にはインストールできない
Windows ムービー メーカーと Windows フォト ギャラリーは多くの機能を共有しているため、別々にインストールすることができません。つまり、PC にインストールされているムービー メーカーとフォト ギャラリーのいずれかが以前のバージョンである場合、新しいバージョンにアップグレードすると両方のプログラムがインストールされます。

Windows Live Mesh の代わりに Microsoft OneDrive がインストールされる
Windows Live Mesh がインストールされている場合、Windows Essentials 2012 をインストールすると Windows Live Mesh は自動的に削除され、その代わりに Microsoft OneDrive がインストールされます。OneDrive のすべての内容をすべての PC と同期するには、各 PC に OneDrive をインストールする必要があります。これは Mac の場合も同様です。

ということで、Windows Essentials 2012は、最新版(2016年9月現在 Version 2012 Build 16.4.3528.0311)で利用し、2017年1月10日以降は速やかに似たような機能を持つアプリに乗り換えることをお勧めします。

現在、特に問題が多い、Windows Live メールでの @Outlook.com といったMicrosoft のWebメールによる下記エラーは、HTTP サーバーが利用できなくなったために起こります。

Outlook (account_name) アカウントでメッセージを送受信できません。

サーバー エラー: 3219
サーバー: ‘https://mail.services.live.com/DeltaSync_v2.0.0/Sync.aspx’
Windows Live メール エラー ID: 0x8DE00005

参考:Windows Live メールで送受信できない

よって、下記ページを参考に手動でIMAP サーバーに設定し直せば、@Outlook.com といったMicrosoft のWebメールも Windows Live メールで利用可能です。

Outlook メールで利用中のアドレスを Windows Live メールへ手動で設定

サポート終了期限は、2017年1月10日までです。以降、Windows Essentials 2012製品は、上記の「代わりになる機能としてお勧めのものはありますか? 」で紹介したアプリをご利用ください。

2017年1月11日 追記:
2017年1月10日が過ぎました。1月11日現在、どんな感じになったのか? Windows Essentials がダウンロードできなくなりました でどうぞ。

Windows 10 で Windows Live Essentials は使えないのですか?

Windows 7 から Windows 10へアップグレードしました。Windows 7の頃に、Windows Live Essentialsを使っていました。特に Windows Live メールとMovie メーカー、Windows Live Writerをよく使います。Windows 10でも利用したいのですが、使えないのでしょうか?

まずは、バージョンを確認しましょう。各製品を起動して「ファイル」(もしくは「ホーム」タブの左側)-「バージョン情報」で確認できると思います。

参考:Windows Essentials ダウンロード オプション

Version 2011 と表示された場合
かなり古いバージョンをお使いのようです。2016年8月現在、このバージョンのダウンロードは終了しています。上記参考サイトから、Windows Essentialsをダウンロードしてインストールしてください。

Version 2012 と表示された場合
Windows Essentials 2012のシステム要件を確認すると、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1 となっていて、Windows 10はありません。しかし、Windows Essentials ダウンロード オプション に「Windows Essentials 2012 は、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 でご利用になれます。」とあるように2016年8月現在は、Windows 10で使えないこともありません。

Windows Essentials ダウンロード オプション ページ

2016年8月現在、取得できるのは Build 16.4.3538.0311です。これより、古い Buildを使っている場合も、上記参考サイトから、Windows Essentialsをダウンロードしてインストールしてください。

※Windows 10に初めて Windows Essentialsをインストールしようとすると、「.NET Framework 3.5」のインストールを求められます。

Windows Essentials の製品には、ムービー メーカーとフォト ギャラリー、Microsoft OneDrive、メール、Writer、Messengerがセットでインストールできるようになっています。しかし、インストールする際は、推奨の「Windows Essentials をすべてインストール」ではなく、「インストールする製品を選択」を選択してインストールします。

Windows Essentials 2012 「インストールするプログラムの選択」

Messenger は、既に終了してしまったサービスなので、インストールしないでください。「Messenger」のチェックは外します。なお、「Microsoft OneDrive」はWindows 10のシステムに組み込まれているからでしょう。「このプログラムはインストール済みです」と表示されるようです。

image

ということで、Windows 10でインストールできるのは、ムービー メーカーとフォト ギャラリー、メール、Writerの4つです。それぞれ、どんなふうに利用したらいいのか、コツを少し紹介します。

Windows Live メール の場合

Windows Live メールで送受信できない で、解説しましたが、かなり利用範囲が狭くなっています。ただ、英語圏でのマイクロソフト コミュニティでは、「Windows 10でも Windows Live メールは使える」とあさっり答えています。
参考:Microsoft Community: Windows live mail on Windows 10? 
Windows 10のシステムに不都合が起こるということは確認されていません。ただ、Windows Live メールで不都合が起きる場合があるだけです。それも、「パソコンによっては」です。Outlook メールで利用中のアドレスを Windows Live メールへ手動で設定 を参考にして、物は試しにセットアップしてみるといいでしょう。

フォト ギャラリーの場合

フォト ギャラリーもサインインできますが、大量の写真を「フォトメール」にして送ることができません。また、新規インストールした場合、パソコンによっては「Microsoft SQL Server 2005 Compact Edition が見つからないため、フォト ギャラリーが起動できません」というメッセージが表示されるとのことです。「Microsoft SQL Server 2005 Compact Edition」は、既に製品サポートが終わっているためダウンロードセンターでも配信されていません。
参考:マイクロソフト コミュニティ: 東芝製パソコンです。Windows Live フォト ギャラリーが使用したい。
しかし、クリーンインストールしたWindows 10に、2016年9月1日、Windows Essentialsをインストールしてみたところ、自動的に「Microsoft SQL Server 2005 Compact Edition」がインストールされているのを確認しました。
自動的に「Microsoft SQL Server 2005 Compact Edition」がインストールされた
これも「パソコンによっては」のようです。ただ、Windows 10に標準搭載されている「フォト」アプリが、かなり近い機能を持っています。Windows 10でフォトギャラリーを利用できない場合は、「フォト」アプリを使ってみた方がいいでしょう。

ムービー メーカーの場合

ムービー メーカーは、私も割と使います。これに代わるアプリはまだ見つけていません。なお、私の環境では、Windows 10でも利用可能です。しかし、パソコンによっては、ムービー メーカーがうまく機能しないタイプがあります。Windows 10で利用できる場合は、かなりラッキーだと思った方がいいでしょう。また、Windows 7までは標準搭載されていた DVD メーカーがWindows 8以降、非搭載になっています。これは、Windows 10でも同じで、Windowsの機能を使ってムービー メーカーで作成した動画をDVDに焼くことはできません。

2016年9月2日 追記:
情報が入りました。Windows 10用のムービーメーカーが間もなく配信? でどうぞ。

Windows Live Writerの場合

Windows Live Writerは、今も、この記事を書くのに使っています。Windows 10でも十分利用可能です。なお、Windows Live Writerは、オープンソース版が利用可能になりました。Open Live Writer からダウンロード可能です。今は、英語版ですが、機能アイコンの配置は、Windows Live Writerと変わりありませんので、使い慣れている方には、そんなに難しくないと思います。
参考:Open Live Writer を使ってみた

Windows Essentials 2012には、Windows 10がシステム要件に含まれていませんので、ある日突然全く使えなくなるかもしれません。利用する際は、そういうことも考慮して自己責任の下、ご利用ください。

2016年9月3日 追記:
Windows Essentials 2012のサポート終了日がわかりました。詳細は、Windows Essentials 2012は2017年1月10日でサポート終了 でどうぞ。

2016年9月20日 追記:
Windows 10でのWindows Essentials 2012の利用は自己責任になります。詳細は、 Windows 10で Windows Essentials 2012は使えないのですか? でどうぞ。

Microsoft アカウントのアプリパスワードが必要な場合

Windows Liveメールを使っています。Outlook.com のアカウントを追加しようと思っています。登録してみているのですが、「ユーザー名とパスワードが正しいことを確認してください」とのメッセージが表示されます。こんな場合、どうするといいのでしょう?

パソコンのブラウザで Outlook.com といったサイトにサインインする際には、Microsoft アカウントにしたメールアドレスとそのパスワードを入力して「サインイン」ボタンを押します。

image

これが通ると、コード(セキュリティコード)を入力して送るよう求められます。

コード入力画面

このコードの受け取り方は、いろいろあるのですが、自分が指定したメールアドレスや携帯電話に送ってもらったり、スマートフォンの認証アプリでコードを生成して入力します。Microsoft の Webサイト以外にも、最近のアプリは、こういった2段階認証に対応していて、サインインできると、次は、コード入力を求められるようにできています。

ところが、少し古いタイプのアプリケーションの場合は、こういったシステムに対応していないものもあります。そのため、Microsoft アカウントにしたメールアドレスとそのパスワードを入力しても、コードを求める画面が表示されず、正しいアカウントとパスワードにもかかわらず、質問者さんのように「ユーザー名とパスワードが正しいことを確認してください」というメッセージが表示されます。

Windows Live メールにサインインしようとしたら「パスワードが間違っています。」と表示された

Windows 8.1「メール」アプリで「メール アドレスかパスワードが正しくありませんでした。確認してからやり直してください。」と表示された

ということで、2段階認証に対応しいないアプリケーションなどの場合は、「アプリパスワード」を生成し、「パスワード」欄に入力します。

日本でよく利用されているアプリケーションやシステムで2段階認証に対応していないのは、下記の通りです。

  • Windows Essentials の製品
    Windows Live メール
    フォト ギャラリー
    ムービー メーカー
  • Windows 8.1の「メール」アプリ
  • iPhoneの「メール」アプリ
  • Androidの「メール」アプリ
  • Office 2010 製品(Word、Excel、PowerPoint、OneNote)のファイルをOneDriveに保存して同期する場合
  • Xbox 360
  • Microsoft Office Outlook

参考:アプリ パスワードと 2 段階認証 – Windows ヘルプ より

意外なのが、最新の Office Outlook 2013でした。Microsoft のWebメールである Hotmail.com や Outlook.comを「アカウントの追加」で登録する場合にアプリパスワードが必要です。

なお、Word 2013や Excel 2013 などの製品をサインインする際には不要です。ちゃんと、コード入力画面が開きます。

Outlook 2013 以外ならコード入力画面が開く

また、Windows 8.1の「メール」アプリも Microsoft アカウントの2段階認証には対応していません。しかし、Gmail の2段階認証には対応しているというシステムになっています。

Windows 8.1「メール」アプリはGmailだと2段階認証に対応

2015年3月現在、Microsoft アカウントのアプリパスワードの生成方法は次の通りです。

  1. https://account.live.com/ へアクセスします。
  2. 「セキュリティとプライバシー」内にある「高度なセキュリティの管理」をクリック
  3. 「新しいアプリパスワードの作成」をクリック。これで生成されます。

なお、アプリパスワードは、ユーザーが覚えておく必要ありません。アプリケーションなどに一度登録して「パスワードを保存する」にチェックをつければ完了です。大元のパスワードさえ覚えておけば大丈夫です。

Windows Essentials 2012 (英語版)公開

Windows Essentials 2012 が公開されました。下記ページよりダウンロード可能です。

Introducing the New Windows Photo Gallery and Movie Maker

システム要件の記載が見当たらないのですが、どうも、Windows 7とWindows 8 専用のもよう。試に Windows 8 Release Preview にインストールしてみました。

インストールできる製品は、次の通り。
Windows Essentials 2012 インストール画面

  • Microsoft SkyDrive
  • Mail
  • Writer
  • Messenger
  • Photo Gallery and Movie Maker

参考:Windows Essentials 2012 Q&A

残念ながら、日本語への言語変更はまだできませんでした。英語版です。バージョンは、Version 2012 (Build 16.4.3503.0728)
Windows Live メール 2012 のバージョン情報

ちょっと、試に使ってみましょうね。

Windows Live フォト ギャラリーで RAW 画像を使う

Windows Live フォト ギャラリー 2011が RAW 画像をサポートできるようになったとのことです。

Photo Gallery now supports raw format

RAW画像とは、デジタルカメラなどにおける完成状態ではない画像データのことです。Raw (ロー)は、英語で「生」「未加工」「原料」の意味です。Raw画像は、カメラメーカーによって拡張子が違います。そして、それぞれ互換性もありません。しかも、RAW画像をパソコンで開くには、専用のアプリケーションが必要です。

参考:
RAW画像 – Wikipedia
ITmedia +D LifeStyle:第61回 RAWデータとJPEGの関係

それが、Windows Live フォト ギャラリーだと対応できるようになったとのこと。早速、確認してみました。

今回は、ニコン D60で撮影した [NEF] ファイルを使ってみます。まず、Windows 7にエクスプローラーを使って保存しました。1枚 [JPG] ファイルも一緒のフォルダーに保存。下記画像のように [JPG] はサムネイルで、写っている内容のわかる画像が表示されます。しかし、[NEF] は、Windows Live フォト ギャラリーのアイコンで表示されました。

[NEF] と [JPG] が保存されているフォルダー

次に、Windows Live フォト ギャラリー 2011を起動させてみます。Windows Live フォト ギャラリー で上記画像と同じフォルダーを開いてみているのですが、ファイルは [JPG] の1枚しか表示されません。

image

程なく、下記のような「一部の写真またはビデオを表示できません」と言う「Windows Live フォト ギャラリー」のメッセージが開きました。

一部の写真またはビデオを表示できません:特定の形式のファイルを表示するには、コーデックと呼ばれるソフトウェアをインストールする必要があります。発行元の Web サイトから次のファイル形式用のコーデックをダウンロードしますか?

一部の写真またはビデオを表示できません
特定の形式のファイルを表示するには、コーデックと呼ばれるソフトウェアをインストールする必要があります。発行元の Web サイトから次のファイル形式用のコーデックをダウンロードしますか?

とあります。「ダウンロード」ボタンをクリックしてみます。すると、ブラウザが起動し下記の「Microsoft カメラ コーデック パック」ダウンロードページが開きました。

ダウンロード詳細 Microsoft カメラ コーデック パック (16.0.0652.0621)

Microsoft カメラ コーデック パックのシステム要件

  • サポートされているOS:Windows 7/Windows Vista Service Pack 2
  • プロセッサ: 1.6 GHz 以上
  • メモリ: 1 GB 以上の RAM
  • 解像度 (最小): 1024 × 576

このダウンロードページでは、「MicrosoftCodecPack_amd64.msi」と「MicrosoftCodecPack_x86.msi」の2つのファイルがダウンロードできるようになっていました。ダウンロードするファイルは、お使いのOSのシステムにあった方を選択します。

OS のシステムの確認方法

Win+Pause キーを押して「システム」を開きます。
「システムの種類」に表記されている内容を確認します。

  • 「32 ビット オペレーティング システム」の場合:MicrosoftCodecPack_x86.msi
  • 「64 ビット オペレーティング システム」の場合:MicrosoftCodecPack_amd64.msi

ファイルをダウンロードしたら、Windows Live フォト ギャラリーを閉じて、ダウンロードしたファイルを実行しインストールします。なお、インストールには、Windowsの管理者権限のあるアカウントで作業してください。インストールは、下記のように進みました。

  1. 「Microsoft サービス利用規約およびプライバシーに関する声明の条項に同意します」にチェックを付け、「インストール」ボタンをクリック。「ユーザーアカウント制御(UAC)」が開いたら「はい」をクリック。
    Microsoft Camera Codec Pack セットアップ画面
  2. インストール作業が始まるので、しばらく待ちます。
    Microsoft Camera Codec Pack インストール中
  3. 「Microsoft Camera Codec Pack セットアップ ウィザードは正常に完了しました」と表示されたら「完了」ボタンをクリック。
    Microsoft Camera Codec Pack セットアップ ウィザードは正常に完了しました

以上で、Microsoft Camera Codec Pack がインストールされました。

Windows Live フォト ギャラリーを起動します。すると、インストール前は、[JPG] ファイルしか表示されていませんでしたが、今度は [NEF] ファイルも見えます。
Windows Live フォト ギャラリーで [NEF] ファイルが表示された

[NEF] ファイルを1枚ダブルクリックして開いてみます。すると、「この写真を編集するには、写真の JPEG のコピーを作成します」と言うメッセージが開きました。
。「この写真を編集するには、写真の JPEG のコピーを作成します」

「OK」をクリック。これで、[NEF] ファイルの写真が閲覧できました。
image

RAW画像を閲覧するのでしたら、これでいいようです。しかし、「編集」タブの「調整」にあるコマンドは全く使えません。そこで、メッセージにもあったように、加工したい場合は「編集」タブの「コピーの作成」をクリックします。
「編集」タブにある「コピーの作成」

「コピーの作成」画面が開きます。初期設定では、[JPG] に変換できるようです。「ファイルの種類」を確認しましたら、[JPG]の他にも、[TIFF] [WMPHOTO] そして [ARW]に変換できるようです。
「コピーの作成」画面の「ファイルの種類」を開いたところ

「コピーの作成」画面で、「ファイルの種類」を [JPG]にして名前を付け保存します。変換が始まりますのでしばらく待ちます。変換が終わったら、「編集」タブの右側にある「ファイルを閉じる」をクリック

「編集」タブの右側にある「ファイルを閉じる」

以上で、[NEF] ファイルが [JPG] ファイルに変換できました。
[NEF] ファイルが [JPG] ファイルに変換されて保存されている

このようにして [JPG] ファイルに変更して開くと「編集」タブの「調整」内にあるコマンドも使えるようになりました。
「編集」タブの「調整」内にあるコマンドが使えるようになった

これで、特別なアプリケーションが必要だった RAW 画像が Windows Live フォト ギャラリー2011で簡単に扱えそうです。